「人のためになりたい、若いうちから稼ぎたい」そんな思いを抱いて、私は住宅営業をしたいと思いました。
お客様の笑顔を見ることができ、感謝の言葉までいただける仕事、とても素敵ですよね。ですが蓋をあけてみると、私の配属部署は賃貸住宅の建設営業。
地主様に飛び込み訪問、新規営業をする毎日、また強い体育会系の風土。どれも当時就活をしていた私の抱いたイメージとはほど遠いものでした。
志望した配属先ではないが、結果を出すまでは頑張ろうと意気込みましたが、やる気は続かず、訪問件数もどんどん減っていきました。
もしかしたら、あなたも当時の私のように「このままでいいのか」と悩んでいませんか?そんなあなたに、私が約半年で仕事を辞め、転職をすることになった経験をお話させてください。
あなたの今後を考える1つになれば幸いです。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
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(診断時間は約5分です)
新卒でハウスメーカーの営業を辞めたくなった理由
志望した配属先ではなかった
冒頭でもお話しましたが、私の配属先は希望通りにはならず、賃貸営業となりました。あなたは希望の配属先に所属できましたか?
もしかすると、私のように希望が通らないということは多々あるのかもしれません。
ですが戸建て営業で、展示場などでの反響営業をイメージした私にとっては、賃貸営業の新規営業は全く逆の働き方であり、私が「したい!」と思っていたものでは全くなかったので、「なんで毎日こんなことしているのだろう」と次第に思うようになりました。
体育会系の風土
「いや、不動産といったら体育会系の雰囲気でしょ。」
想像はできますよね、なので私もそこは理解の上で入社を決めましたが、予想以上に体育会系でした。
社員は小さい時から大学卒業までずっと体育会系に所属していた人が多く、働き方や考え方に関して、私はすぐに「あれ、自分と違うな」とミスマッチを感じてしまったのです。
自分の得意な方法ではなく、どちらかというと苦手な営業方法を学ばなければいけなかったため、勉強すること、また営業そのものに対してのモチベーションがどんどん下がってしまいました。
飛び込み訪問の毎日
飛び込みとかってありますか?という私の質問に対して、「今はもうほとんどないんじゃないかな~」と、内定を取得した際に答えていただいたのを今でも覚えています。
ですが蓋を開けてみると、初日から毎日飛び込み訪問。おそらく戸建て営業はほとんどないということだったのでしょうけれども、それに対して賃貸が毎日飛び込み訪問であることには驚きました。
全く成果がでない私は、何人もの上司に、「飛び込みどうしてましたか?」と聞いても、帰ってくる言葉は皆さん口を揃えて「飛び込みは運だから」でした。
この時の気持ちを想像できますでしょうか?
自分はこれから毎日、運を掴むために、要は宝くじを買うような気持ちで働くのか、そう思うと、何を頑張るのかわからなくなりました。
ワークライフバランス
個人のお客様が相手のため、どうしてもお客様の都合に合わせなければいけないという点で、急なスケジュール調整が多々ありました。
多少なら仕方ないと思えるかもしれませんが、毎週毎週プライベートの予定を崩すことになると「またか、」と思ってしまいますよね。
若いうちはまだ大丈夫と思っていても、これが更に年を重ね、将来的に結婚をして家庭を持った後のことなどを考えたときに、「このスケジュール感でやっていけるのか」と不安を感じました。
やりがいのギャップ
必要ではないものを売っている、その人のためにならなくても、売り上げのために売らなければいけないという気持ちがどうしてもありました。
あなたも営業をしていて、このように思ったことありませんか?
厳密にはそうではないかもしれませんが、どうしても「嘘をついている感」を私は感じてしまいました。
そのお客様にとっては、賃貸住宅を建てるより土地を売ってしまったほうがいい、他社で建てたほうがいい、こう思ってしまっても自分の会社の商品を進めなければいけないという方針。
「人のためになりたい」という私の抱いた思いと、真逆のことをしていることがもどかしくてたまらない、そう思うとどうしていいかわからず、、というようにどんどん悪いように考えてしまうと、営業ができなくなってしまいますよね。
結論、住宅営業の仕事には向いていないんだと悟りました。
新卒でハウスメーカーを退職し教育業界の営業職へと転職した理由
- お金よりやりがいを求めた
- 就活をしていた当時知らなかった仕事をたくさん知った
- 時間を大切にしたいと思った
冒頭でもお話させてもらいましたが、私がハウスメーカーに魅力を感じた点は、「やりがい、お金」の2つです。
不動産で働く人って、おそらくお金に魅力を感じている人が多いですよね。あなたはどうでしょうか?もちろん、私はその1人です。
ですが、数か月働いて私は「お金は二の次だ」という気持ちになりました。どんなにお金が良くても、「楽しいな、頑張ろう」といった気持ちに少しでもなれないと、私は駄目だったんですよね。
そして私は転職活動始めようとする中で、私のやりがいとなる仕事はたくさんあるということを知ったんです。「お金」という選択肢が消えたとたん、すごく視野が広がった気分になったんですよね。
その中で、人材や研修といった仕事を見つけたのですが、それがまさに私のやりがいと強くマッチしていました。教育という媒体を通じて、その人の成長の手助けとなり、それが企業のためにもなる。
人のために、そして企業のためにまでが達成できるのか、と正直嬉しくなりましたね。そしてその教育系の企業は、プライベートの時間をとても大切にできる企業だったんです。
勤務時間は7時間となっており、これまでの個人営業ではなく法人営業なので、休日にお客様の都合で急に予定が入ることもなく、自分の時間を確保しやすいところが、私にとってはとても魅力に感じました。
私が不満に思っていたことの中でも、改善したいという気持ちが強かった「やりがい、時間」という2点が改善できる業界、企業を見つけることができたので、私は転職を決意しました。
新卒で住宅営業を辞めてOKな人、NGな人
もしあなたが「もう辞めよう!」と思った場合、もう1度だけ考えてみてください。本当に辞めて大丈夫なのかと。
私も何度も考えましたが、もしもう少しだけ我慢したことで何とかなりそうなことなら、辞めて後悔をする場合もあるかもしれません。ぜひもう1度だけ、考えてみてください。
辞めてはいけない人
- やりがいがお金の人
- 新規開拓が好きな人
- 体力とメンタルに自信がある人
上記に当てはまった場合、もう1度考えてみたほうが良いと思います。特に「やりがいがお金の人」に関しては、不動産業界はもってこいの業界だと思います。
売れないときは本当にしんどいかもしれませんが、売れたら相当嬉しくなるでしょう。私の周りにも不動産業に勤めており、お金がモチベーションとなっている人がいますが、とても楽しそうに仕事をしています。
あなたのモチベーションがもしお金なら、「楽しい、頑張ろう」と思える瞬間が必ず来るはずです。もう少しだけ、頑張ってみてもいいかもしれませんね。
また体力とメンタルに自信があれば、契約を取れる可能性が高いです。
やはり何件も訪問して母数を増やすことは、可能性を大きくあげることができるので、もしあなたが体力とメンタルの両方に自信がある場合も、不動産業は向いているかもしれません。
辞めていい人
- 自信をもって営業ができなくなった人
- やりがいを感じられない人
- 会社と社員の雰囲気が、自分と合わない人
もしあなたが上記に当てはまる、特に全てに当てはまった場合、最終的な判断は自分自身で決めることだと思いますが、私は思い切って辞めてしまって良いと思います。
とてもしんどいですよね、毎日仕事に行くのが嫌じゃありませんか?もちろん日本で働いている人の多くが働きたくないと思っているかもしれませんが、レベルが違いますよね。
私はもちろん全てに該当して退職をしましたが、全く後悔はしていません。むしろ気持ちがとても楽になり、早く辞めることができてよかったと安心しました。
もしあなたが「次にやりたいことがない」「転職できるのか不安」と思っているならば、心配いりません。私もそうでした。
この世の中には私たちが全ての仕事を把握しきれないくらいに、たくさんの種類の仕事があります。すぐに次の仕事につかなくてもいいんです。ゆっくり、様々な仕事を知ってからでいいんです。
まずは辛くてどうにかなってしまいそうな環境から離れることで、自分を大切にしてほしいと思います。
住宅営業からのおすすめ転職先
人材業界
私が1番おすすめしたいのが人材業界です。住宅営業と似ているところが大きな理由であり、個人のお客様が相手であること、インセンティブがあるところ、また人生の一部に携わることなど、形としては結構似ていると思いませんか?
そして、なんといっても新規開拓ではなくお客様の方から必要とする、いわば反響営業のような形になるため、私のように新規営業がもうウンザリという方には非常におすすめです。
また、個人の方に対して営業をした経験があることで、面接でも理由付けや話がしやすいところも、人材業界をおすすめしたいポイントですね。
コンサル
コンサルのお仕事もおすすめな業界です。不動産営業では、お客様の人生プランを考えるなど、現在から将来へと考える機会があるため、「対企業」にはなりますが、その経験は非常に評価していただけます。
また業務内容的にも、対応しなければいけない業界やお客様の幅は広がりますが、「ヒアリングからご提案」というような根本の業務は同じであるため、やりがいを感じられるのではないでしょうか。
金融
最後に金融系です。金融に関しては、不動産との連携が強いところや、また宅建やFPといった不動産業界で必須の資格を生かせる業界であるという点で、選択させていただきました。
せっかく取った資格なので、できれば活かしていきたいですよね。
そう思っている場合には、非常に適した業界ですし、面接時や入社した後にも、資格を持っていることでの評価も高いと思われます。
新卒で住宅営業から転職するときのポイント
退職は自己中になってしまいましょう
「新卒で退職なんて舐めてんのか」「お世話になったし、申し訳ない」
新卒であることが、退職をとても不安にしますよね、私も同じような気持ちになりました。でも大丈夫です。自分の考えを優先しましょう。
まず怒られる心配についてですが、私は全くありませんでした。不動産だと特にだと思います。なぜなら「代わりなんていくらでもいる」からです。
少し悲しいことかもしれませんが、あなたが企業の立場になったらどう考えるでしょうか。
「新卒のまだ経験の浅い1人の社員が辞める」
次に採用する新卒の人数を1人増やせば良いと思いませんか?
これがもう契約を何件も毎年毎年取ってくる方なら大きな痛手かもしれませんが、企業としては新卒の1人が辞めることくらい、なんともないことです。
そう考えたら、辞めることが少し楽に感じませんか?また、お世話になったから申し訳ないと感じてしまうかもしれませんよね。でも、そのように思うってことは、きっと良い方がいたってことですよね?
安心してください、そういう方はあなたの今後の幸せを1番願っているはずです。このように思いながら、少し自己中になりましょう。
自分の人生です、自分の人生を自分中心で考えていいんです。
転職エージェントに登録しましょう
これはもう必須です。エージェントさんによって自分の見られ方も違うので、できれ2つ以上登録しましょう。
私は「リクルートエージェント」「マイナビジョブ20’s」の2つを利用しましたが、何をしたらいいかわからない新卒の私に、エージェントの方は親身に対応してくださいました。
「新卒で転職したいなんて思っている人、迷惑じゃないのか」
全くそんなことありません。私は実際にこのような質問をしてしまいましたが、私よりも早い段階で転職活動を始めた方を何人も担当し、また企業もいわゆる第2新卒の採用には非常に力を入れていることを教えてくださいました。
そして私が利用した、リクルートエージェントと、マイナビジョブ20’sに関しては非常におすすめです。
リクルートエージェントに関しては、非常に多くの求人を提供してくださり、有名企業や、第2新卒歓迎の企業など、幅広く応募することができます。
そして、マイナビジョブ20’sに関しては、提供してくださる企業は厳選されますが、全ての紹介求人が第2新卒歓迎企業です。
エージェントで何を使っていいかわからない場合は、ぜひこの2つを組み合わせてみるといいでしょう。
仕事をたくさん知りましょう
最初は面倒に感じるかもしれませんが、できるだけ多くの求人を見て、多くの仕事について知りましょう。非常に選択肢が広がります。
私も転職活動を通じて知ることができた仕事がたくさんあります。私が転職することになった企業の仕事内容も、転職活動を通じて初めて知ることができた業務内容です。
おそらくあなたがまだ知らない仕事がたくさんあります。その中にあなたにとっておきの仕事があるかもしれません。
ぜひ、たくさんの仕事を知っていきましょう。
まとめ
私は新卒での退職、転職を経験しましたが、全く後悔していません。むしろ満足です。このように、後悔せずに満足できた1番の理由は「じっくり考え、最後は自己中になった」からです。
新卒で退職することは、一般的には早い決断です。そのため、じっくり考えましょう。ただ、じっくり考えたらその後は思い切りましょう。
今悩んでいるあなたは、おそらく「自分にわがままになれていない」「今後が不安」のどちらかだと思います。私が言えたことではありませんが、まだ私たちは若いです。
今後の選択肢なんていくらでもあります。もしあなたが退職を決断するなら、それは世の中の多くの新卒の方ができない決断をできたことになります。
自信を持ってください。そして最後は、少し自己中になってください。私の経験が、少しでもあなたの何かになれば幸いです。
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