私は、憧れだった旅行会社HISに新卒で入社して、海外支店に行くことを目標に取り組みました。もちろん、人との関わりも大好きですし、旅行も大好きだったので天職のように思いました。
しかし、新卒で入ったHISは、大型店舗へ配属されるものの、職場環境が合わず入社半年で退職をして、IT企業の営業事務職へと転職しました。
「新卒半年で辞めるなんて、普通の企業への転職はできないのではないか」「自分は、社会不適合者なのではないか」と自分を責めたり、悩みますよね。
今回の記事では、新卒半年でHISを退職した理由や、なぜIT企業の営業事務に転職したのかについて書いていきますので、参考にしていただけると幸いです。
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新卒でHISの総合職を辞めたくなった理由
残業が多い
HISといえば、周りからブラック企業といわれるほど、有名な会社ですよね。支店などによって、職場環境などが、違うと思いますが、他の同期に聞いても残業が多いのは、どこの支店でも聞くので、あなたのところもそうでしょう。
私も一緒の職場で働く先輩達も、22時に帰れれば早い方で、夏や冬に行われるセールが始まると、終電まで毎日働くということが多かったです。
とくに、新人は慣れない処理等で余計時間が掛かりますし、閉店後も接客することが多いので、基本的に定時で帰れることは殆どありませんよね。
残業でワークライフバランスが上手くできていないなのか、私が働いていた店舗は大型店舗で人数が多いにもかかわらず、女性も男性も結婚している人が3名くらいしかいませんでした。
これは、たまたまそういう支店だったのかもしれません。しかし、将来を考えたときに、この会社で働き続ければ、結婚できないもしくは、婚期が遅れるなどの不安があったのも、辞める一つの理由です。
安い給料
どんなに、残業したりしても給料は安く、手取りが20万円弱。私の場合、新卒なので、安月給なのは当たり前ですが、終電まで残業してもこれしかもらえない事には驚きでした。
短大卒などだとさらに給料が安くなりますが、働く条件に変わらないので、さらに厳しいでしょう。
会社の先輩も、一人暮らししている人は少なく、長く働いている人でも基本的には実家で暮らす人が多くいませんか?
トップセールスマンでない限り、多く稼いで一人暮らしするのには、時間がかかるかと思います。
一人暮らしをしている人が少ないという現状から、将来的にもお金が多くもらえる見込みが少ないと思ったのも、辞める一つの理由になりました。
厳しいノルマと業務量
営業であれば、ノルマを課せられるのはどこでもあると思いますが、HISの場合、ノルマを達成すると、膨大な量の事務処理を行い、お昼休みを取らずに仕事をしても、終わらない状況になりますよね。
さらに、他の営業会社だと、ノルマ達成するとインセンティブがもらえるなど、会社から特典が出るはずが、HISは一年以上後のボーナスなど少し反映される程度というのを先輩から聞き、やる気より恐怖が常に付きまとっていました。
休みの日も休息できない
支店によって違いますが、恐らく多くの支店は、私と同じ顧客担当制のシステムでしょう。
もちろん、従業員は休みがありますが、お店自体は毎日空いているため、自分が休んだ日に、自分が担当している、お客様から連絡が掛かってくることもありますよね。
クレームや問題が起こった時には、大量の伝言が自分宛てに次出社したときに見て、顔を青ざめながら対処することもありますよね。
そのため、休日でも「お客さん、飛べたかな?大丈夫だったかな?」と考えてしまう日々ではありませんか?
また、長期休暇で旅行に行った場合は、それをレポートにして支店の先輩たちに向けてプレゼンをしなくてはいけないなど、休日も仕事をしないといけない環境で、心休まる日がなかったことが精神的に厳しかったです。
先輩に聞けない環境とミスが許されないプレッシャー
旅行会社ということもあり、一つの手配でお客様が旅行に行けなくなる可能性があるためか、HISの先輩たちも常にピリピリしており、気が張っている状態ではありませんか?
さらに、自分たちも膨大な量の業務を捌いていかなくてはいけないため、質問しても怒ることも多々あります。
先輩たちも年次が若い人が多く、マニュアルもきちんとないため、先輩ごとにやり方が違くて、教えてもらうやり方が違うということで怒られる始末で、精神的にとても厳しかったです。
新卒でHISを辞めてIT会社の営業事務へ転職した理由
残業がほとんどない
私は、今回の営業事務に転職した一番の理由が「残業がほとんどない」ということでした。やはり、毎日22時まで働くのが、私の精神的にも体力的にも一番辛かったです。
そのため、友達などの話を聞き、事務職が比較的、残業が少ない事を知ったので、給料は少し下がったとしても事務職で働きたいと思い探しました。
また、会社にもよりますが、比較的時間にゆとりがあるのか、しっかりと業務を優しく教えてくれる人が多いので、そういった意味でも事務職はとても良い環境でした。
休日をゆっくりと過ごすことが可能
私の転職理由に書きましたが、休日も旅行の勉強やお客様の心配など休まることがないHIS時代でした。
事務職だったら、基本的な仕事内容を覚えたら休日は勉強がそこまで必要ないということを、友達の話を聞いて知りました。
時間の使い方が上手ではないということもありますが、毎日勉強と仕事のことだけ考えるのはとても厳しいものがあります。
事務職でも、自社の商品や情報を知らないといけなく、勉強は必要ではありますが、休日を一日使って勉強するということはありません。
また、比較的営業事務は営業から転職する人が多いため、営業をやったことがあれば、事務経験がなくても受かりやすいです。
福利厚生・給与が良い
IT企業ということもあって、Googleなどの福利厚生を意識しているのか、ドリンクや食べ物が無料や格安で売っていました。
さらに、事務職は、給与は上がりにくいかもしれませんが、HISで残業しながら働いていた時よりも手取りが多いです。
もちろん、最終的に年を重ねていくと営業職の方が給料が上がりやすく、高くなることが多いと思います。
新卒でHISを辞めてOKな人、NGな人
社会人になりたてで、意外と会社に入るとバイトと違い大変なことも多いですよね?やめたいという気持ちもすごくわかります。
ただ、辛いからすぐに辞めてしまうと、後悔する可能性もあるので、下記を参考にじっくりと考えてみましょう。
辞めてはいけない人
- 特定の先輩が嫌いな人
- 仕事内容が気に入らない・やりがいが感じない
- なんとなく皆が辞めているから
- 旅行会社で働きたい、営業として働きたい
- 海外で安定的に働きたい
HISは、幸いなことに大きな会社の為、支店がたくさんあります。特定の先輩が嫌いという理由だったら、他の支店にはその人がいないので、異動願を出して違う支店に移動した方が良いでしょう。
また、仕事内容が気に入らない、やりがいがないというのも、まだ短期間なのに判断するのは早いと思います。実際に、事務職で働き始めたときは、やりがいという面ではHISの方があるように感じました。
しかし、事務職も1年程続けているとやりがいが見えるようになってくるので、短期間で仕事のやりがいを判断するのは、リスクが大きいと思います。
HISは特にですが、同期が多い分、辞めていく人もとても多いですよね?その空気に流されて、退職してしまうと、後に絶対後悔するので、やめましょう。
旅行会社や営業職で働きたいと思う人は、もう少し続けることをお勧めします。基本的に、営業や旅行会社はどこでも似たような環境です。
さらに、営業に関しては、IT企業の営業事務をして思ったことは、HISはお客様が来てくれ、お金にも余裕があるため、比較的優しいお客様が多く、受注もしやすいです。
新規開拓営業だと、訪問や電話でお客様へ怒鳴られまくるのが日常の会社もあるので、そういった意味で、HISの営業は比較的楽だと思います。
さらに、先輩の話だと、強く希望していたら、3年も経たずに行けた人もいるという話が合ったので、海外で安定的な仕事をしたい人は、辞めない方が早く海外で働けるかもしれません。
辞めていい人
- 精神的に病んできた
- 他にやりたい仕事・業種がある
- 強く辞めたい理由がある
私の同期には精神的に病んで出社できなくなってしまった子もいました。出社が出来なくなると、会社にも迷惑が掛けたり、就活にも影響するので、病む前に辞めることをお勧めします。
私自身も、少し病み体重が1カ月で激減して、凄い心配されたことがあります。「半年だから、今辞めたらまともな会社で働けない」「社会不適合者だ」と考えがちですが、そんなことはありません。
実際に私の転職した会社もそこそこ有名な普通の会社です。また、他にやりたい業種や仕事がある場合は、注意が必要ですが、比較的辞めて問題ないと思います。
注意というのは、今回HISをなぜ辞めたいと強く思ったのかをきちんと考える必要があります。例えば、私のように残業が多すぎて転職すると決めたのに、また残業が多い業種に入ってしまったら、短期退職をしてしまうことになりますよね。
きちんと、自分がどうして転職をしたいと考えたのか、強い思いを思い出してみましょう。
HISからのおすすめ転職先
営業事務
先ほども伝えましたが、HISで営業をやっていたため、営業事務として受け入れてくれるところも多いです。
営業会社だと、体育会系なところが多いため、体育会系であるHISは、ギャップがないであろうと考える採用担当者もいるようです。
また、残業が少ないという面でライフワークバランスができるので、会社帰りにショッピングや友達と遊ぶということも可能になります。
接客業
接客が好きな方が、比較的旅行会社に行くことが多いので、ショップスタッフなどに転職する人もいます。
ただ、ずっと立ち仕事のため、長く続けるのは厳しいというリスクがあります。
また、残業はそこまで多くないようですが、女性社会だったり体力仕事のことが多いので、そういった面でも少しリスクがあると思います。
SE(システムエンジニア)
ガラッと系統を変えて、SEになる人も一定数います。現在、ITがどんどんと発展していく中で、SEというのは重宝されるため、学校で習っていなくても一から育ててくれるという会社もあります。
手に職であるSEとして、活躍することができれば、次のステップアップに繋げることが可能です。
ただ、SEは休みの日でも勉強をしたりする必要も求められるので、その点が嫌であると、厳しいかもしれません。
新卒でHISから転職するときのポイント
次の会社を決めましょう
次の会社を失敗しない一番のポイントは、転職したい一番の理由を思い出しましょう。短期退職をした人は、基本的に何かすごく辞めたい理由があるはずです。
私の場合なら残業が多すぎて、精神的にも体力的にも厳しかったという理由でした。この一番強い理由を妥協しないことが、次の転職で長く続けられるポイントです。
給与いいし、人も優しそうだけど、残業が少し多い会社で妥協してしまうと、またすぐに辞めたくなる可能性があります。
退職の希望を上司に早めに伝える
私は、所長に辞める1ヶ月前に退職したい旨を伝えました。私の場合、理由は、他にやりたいことが出来たということを伝えました。
もちろん、会社への不満などはたくさんありますが、短期退職でその不満を話しても退職を止められる可能性が高いです。
もちろん、環境が変われば、続けられる気持ちがあるのであれば、正直に行って、環境改善をしてもらうように努力をしましょう。
また、円満退職した方が、のちにHISを使った時にビクビクしないで済みます。
私自身、地元の支店のHISを利用した時に、先輩が居たということもあるので、今後もHISなどの旅行会社を使うのであれば、円満退職で終わるように気をつけた方が良いと思います。
短期退職について面接で聞かれたらどうするか
この会社なら続けられる根拠を伝えることが大切です。先ほど、辞めるときには強い理由が必要ということがありますが、これは転職活動で続けられる根拠にもなります。
長時間勤務がダメだった理由をはっきりといい、この会社は残業がほとんどないからと、採用者を納得させるようにしましょう。
もちろん、残業だけだと、この会社でなくてもよくなってしまうので、他にも付け加えて貴社でないといけないことを伝えると良いです。
幸いなことに、HISはブラック企業としても有名なため、比較的わかってくれる会社が多いです。
この時に、仕事内容が気に入らないなどだと、自社でもすぐに辞める可能性があると思われてしまうので、言い方に注意しましょう。
まとめ
新卒での入社だと、想像していた会社と、実際働いてみると大きなギャップがあり悩まされますよね。ただし、下記のような人は、もう少し退職を伸ばすことも検討してみると良いかもしれません。
- 仕事内容が気に入らない・やりがいが感じない
- なんとなく皆が辞めているから
実際に自分が想像していた仕事とすべてマッチすることは難しく、やりがいを見つけるのに時間がかかるときもあります。
ただ、精神的に病んで「この会社で働けなければ、他でも働けない」という考えは、捨てて、転職して再スタートすることをお勧めします。
今苦しんでいる内容を解決できて、社内環境が良い会社も沢山ありますし、短期退職でも見つけることは可能ですよ。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし今の仕事に不満があるなら、ミイダスを使い転職できるかを確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業で新卒で転職した先輩の転職先も調べることができます。
(診断時間は約5分です)
コメント
コメント一覧 (1件)
私もエイチ・アイ・エスで働いていました。
海外ウェディングの部署でメインの店舗だったので
上からの数を取れと言うプレッシャーと
お客様に満足していただきたいと言う気持ちと
プレッシャーで鬱病になり
睡眠薬や精神安定剤を服用し、仕事をしていましたが、それでも限界がきてしまい退社しました。
合う合わないがはっきりしているとおもいます。