新卒で携帯ショップを辞めたい…辛い日々に耐え切れず辞める決断をしました

新卒で携帯ショップを辞めたい

大学生時代、遊んでばかりいた私は就職活動を始めるも挫折の繰り返し。やっとの思いで貰えた内定は「携帯ショップ店員」。

携帯ショップには親切丁寧なスタッフが多く、「きちんとした大人の仕事」のイメージがあったので、「私も頑張ろう」と思い、就職。

しかし、実際に携帯ショップ店員になってみたら、ノルマや理不尽なクレームに追われ、精神的にすり減る辛い毎日が待っていました。

「あなたが対応してくれたから買いました」とお客様から言われ、やりがいを感じることもありました。しかし、それ以上につらい気持ちが勝っていきました。

もしかすると、あなたも「やっと社会人になったのに、携帯ショップ店員を続けていく自信がない。」と悩んでいませんか?

この記事では、携帯ショップを1年目で退職し、営業職に転職した私の経験をお伝えします。少しでも参考になれば幸いです。

目次
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新卒で携帯ショップを辞めたくなった理由

クレーム対応に疲れる

理不尽なクレーム対応は、この業界の「あるある」ですよね・・・。

お客様に料金プランをしっかり案内しご契約いただいても、「聞いていない」、「聞いていた話と違う」と1週間に1回はクレーム対応をします。

ひどい時は他店で購入されたお客様からのクレームなんて事もありました。「上司を出せ」というお客様も非常に多く、その度先輩や店長に迷惑をかけてしまい、心が引き裂かれるような気分でした。

携帯電話は誰しもが使うものですから、クレームの種類も質も十人十色です。その中でも理不尽なクレームが多い携帯ショップ業界ですから、クレームを受けるたびに心が荒んでいってしまいました。

お客様に不要な物も強引に提案しなければならない

タブレット端末や大容量のSDカードなどの付属品販売に力を入れている携帯ショップは多いと思います。

付属品を必要とされていないお客様にも強引に提案し販売をしなければ、上司から烈火のごとく叱られていました。

なんとか売れたは良いものの、後日お客様から「やっぱり要らないからキャンセルで」と言われる事もしばしばあります。

膨大な時間がかかるキャンセル、返品手続きを行い、お客様からも、上司からも叱られていました。

明らかに必要の無いものを販売するのは「提案」ではなく、「押し売り」になってしまうと私は考えています。

そんな事を続けていたら、悪徳商売を行っているような気持ちになってしまい、精神的に病んでしまいました。

パワハラまがいの上司が多すぎる

職業柄、上司も厳しい環境で数字とストレスに追われていたからなのか、やたらと厳しい方が多すぎました。

些細なミスをする度に、言いすぎなのでは?と思うくらいに叱られていました。口の上手い上司が多く、間違ったことを言われても反論することは一切許されませんでした。

ひどい時はその後1日中店頭でティッシュ配りをさせられたことも・・・。

今の時代そこまで厳しい上司は少なくなりましたが、携帯ショップにはまだまだ多いですよね。

高齢のお客様への操作説明に心身を削られる

目標という名の「ノルマ」を追わなければならないのに、数字にも繋がらない「高齢のお客様への操作説明」。

毎日のように何人も来店されては、一時間近く居座ります。LINEの使い方などショップ店員が関与出来ないことばかり聞いてきます。

案内を断るとお決まりの「おたくで買ったのだから、おたくで何とかしろ。」「携帯ショップは何でも屋さんじゃない」ということを理解してくれません。

お客様を怒らせないように、しっかり対応していると、また上司から怒られます。「数字になるお客様を優先的に対応しろ、操作方法の案内に時間をかけるな。」

言っている事はわかりますが、これでは板挟みで精神的に参ってしまいます。

  • お客様に親身になって対応する
  • 対応できる/できないの線引きを明確にする

この両立はとても難しく、毎日頭を抱えていました。

毎日同じことの繰り返し

お店の店員は基本そうかもしれませんが、携帯ショップ店員も例外ではなく「毎日同じ事の繰り返し」です。

このまま10年、20年ましてや定年まで働き続けるビジョンが全く見えませんでした。店長になる、SVになるという未来もありますが、それでも基本的にはずっと携帯販売に携わることになります。

「携帯を売ること」以外にもっと成長できる仕事をしたくなりました。つらいことが続く毎日の精神的負担にも耐えきれなくなっていました。

新卒で携帯ショップを辞めて人材派遣会社の営業職へ転職した理由

日々のストレスに耐えきれなくなった私は、ついに転職活動を始めました。毎日毎日、どんな仕事なら続けられるだろうと考え続け、

  • コミュニケーション能力が活かせる
  • 物やサービスを販売するスキルが活かせる
  • 後輩の相談に乗るのが好きだった
  • 将来の選択肢を広げていきた

上記4つの理由で「人材派遣会社の営業職」へ転職することを決めました。

人材派遣会社の営業職は、入社してから最初の1~2年間、経験を積む・スタッフの気持ちを理解する為に、実際に派遣現場へ出向し、現場スタッフ職として働くことが多いです。

私の場合は、携帯ショップ店員経験を考慮してもらい、最初から営業職で入職することができました。

転職する際には、前職の経験を活かしたいですよね。「人材派遣会社の営業職」は携帯ショップでの提案販売経験が活かせるお仕事でした。

今では、さまざまな企業に派遣されているスタッフの悩み相談を受けたり、求職者に派遣先を紹介したり、人手不足の企業に営業をかけたり、「人の役に立つ」を一番実感できる仕事をしていると思えています。

日々のやりがいもとても大きく、「本当に転職して良かった。」と心からそう思います。

新卒で携帯ショップを辞めてOkな人、NGな人

携帯ショップを辞めたいと思う理由は様々だと思います。

しかし携帯ショップは、

  • 社会人としてのビジネスマナー
  • 接客の基礎
  • 提案販売能力
  • 店舗管理能力
  • スタッフ育成能力

が身に付く職場でもあります。

一時的な感情で辞めたいと思っている場合は、その点も踏まえてもう一度冷静に辞めるメリット・デメリットを考え直してみてください。

辞めてはいけない人

  • 働きはじめて半年未満の人
  • 携帯ショップでやり通したと言えることが一つもない人
  • 明確に辞めたい理由がない人

上記3つのいずれかに該当するなら、一度考え直してみてください。

携帯ショップのお仕事は覚えることも多く、半年でようやく一人前になるといわれています。半年未満の経験では、このお仕事の楽しい・つらいも把握しにくいでしょう。

携帯ショップでやり通したと言えることが一つもない人や、明確に辞めたい理由がない人は、

携帯ショップはたくさんの成長が得られる職場ですから、まず何か一つでもやり通したと言える仕事をして、やりたい仕事ができた時に退職を検討しましょう!

辞めていい人

  • 働きはじめて半年以上の人
  • やりたい仕事がある人
  • 仕事で得たスキルがある人

最終的には自分自身で判断することになると思いますが、上記に当てはまる人は思い切って携帯ショップを辞めてしまってもいいと思います。

携帯ショップで半年以上働いて一人立ちし、仕事を通して学んだこともある。そして、やりたい仕事が決まっているのであれば、二の足を踏んでいる理由はありません。

「辞めたい」ではなく「やりたい仕事がある」というポジティブな感情を原動力にして、次のステップに進みましょう!

携帯ショップからのおすすめ転職先

営業職

営業職は、携帯ショップで得られる

  • 社会人としてのビジネスマナー
  • 接客の基礎
  • 提案販売能力

上記がフルに活かせるお仕事です。営業職は会社の花形的存在ですし、成果を上げていれば将来の選択肢がどんどん広がる魅力的なお仕事です。

  • 人と話すのが好き
  • お客様に提案するのが得意

という方は、営業職へのステップアップを検討してみてはいかがでしょうか?

事務職全般

携帯ショップでは、お客様との「契約」を行う以上、ミスは許されません。そこで培った、

  • 情報の管理能力
  • タイピング能力
  • ミスをしないようにチェックする能力
  • コミュニケーション能力

これらはすべて事務職でも活きるスキルになります。接客や営業が得意ではないけれど、「今の仕事で得たスキルを活かしたい。」と思うあなたは、事務職が向いているかもしれません。

コールセンター勤務

コールセンター業界では、携帯会社のカスタマーセンターの窓口が多く存在します。

携帯ショップで得た料金プランや、スマホの使い方などの知識をそのまま活かすことができます。

お客様がどんなことを聞きたくて電話しているのかも、携帯ショップで働いていた人なら、すぐわかりますよね。

転職した後、すぐに活躍できるのでオススメです。髪型服装自由な職場が多いのもオススメポイントです!

新卒で携帯ショップから転職するときのポイント

やりたい仕事を決めてから行動する

やりたい仕事が決まっていない段階、つまり「辞めたいだけ」の状況で行動するのは辞めましょう!どんなに辛くても、やりたい仕事を探す期間と考え、そこから動き出してください。

「辞めたいだけ」で転職の面接に行っても、面接官に見抜かれてしまいます。当然、新しい仕事への熱意も伝わらないです。そんな状態で新しい仕事が決まっても、嫌なことがあったら逃げたしてしまいそうですよね。

行動はポジティブな感情を原動力にしましょう!

転職サイトに登録する

私の場合、やりたい仕事が決まったらすぐにリクナビNEXTに登録しました。

リクナビNEXTはリクルートが運営している為、信頼感もあります。求人掲載数も多く使いやすいので、オススメです。

お金もかからないので、登録しておくだけでもいいと思います。いくつかの簡単な項目を入力するだけで、オススメの求人をたくさん見ることができます。

10社の求人に応募する

転職する際は最低10社に応募するのが、ベターだそうです。私もそんな記事をみて10社に応募しましたが、納得の理由でした。

新卒1年目の中途採用は、スキルも少ないため、必ずやりたい仕事に就職できるとは限りません。

10社に応募し、書類選考が通ったのは2社のみ。これでも運がいいくらいです。

働きたい会社を見つけて、とにかく応募します。書類選考に通ったら、面接のイメージトレーニングをしてから面接に行きます。

私の場合、事前準備を多く行い、自信を持ってハキハキ受け答えが出来た会社から採用が貰えたので、やっぱり事前準備は大事です。

会社によっては「一般常識試験」「SPI試験」などの試験がある場合もあります。

面接対策と試験対策の参考書を購入し、勉強してから臨んだ方が合格率が上がるのでオススメです!

退職を伝えるのは仕事が決まってから!

職場に退職を申し出るのは勇気が要りますよね。新卒1年目での退職ですから、なおさらです。私の場合、最悪クビになってもいいように、次の仕事を決めてから退職を伝えにいきました。

どんなに引き止められても次の仕事が1〜2ヶ月後には決まってます。後は野となれ山となれですね!

いざ仕事が決まったら、「やりたい仕事、夢があるんです。」と熱意を持って伝え、「もう次の仕事も決まってるんです。」と伝えたら、案外スムーズに辞められました。

「やりたい事があるなら仕方ない。頑張れよ。」と、あんなに厳しかった上司も最後は優しくなりました。

※実際に退職を申し出るのは3か月前が基本と言われていますが、法律では2週間前に申し出れば問題ありません。

有給消化などもあるでしょうから、退職2か月くらい前に伝えられるとベストです!

まとめ

私は、「携帯ショップ」から「人材派遣会社の営業」へ転職をし、「やりたい仕事」ができるようになりました。

今では、「辞めたい」と毎日思っていた頃とは打って変わって、充実した毎日を送っています。あなたも携帯ショップを辞めたい理由はたくさんあるかもしれません。

ただ、転職を成功させるためには「辞めたい」と思ってもすぐに退職してはいけません。「辞めたい」のネガティブな感情で行動をするのではなく、「やりたい事」を明確にして、ポジティブな感情で行動を始めましょう!

新卒1年目で退職するなんて、不安がたくさんありますよね。私もそうでした。しかし、しっかりと順序を踏んで行動すれば、未来は必ず変えられます!

携帯ショップを辞める・辞めないはあなた次第ですが、少しでもこんな私の経験が参考になればと思います。

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