証券会社といえば、とにかくかっこいいイメージですよね。お客様の人生にも大きく関われる仕事だと思い、私も新卒で証券会社への就職を決めました。
しかし実際に働いてみると、想像以上に苦しい毎日が待っていたのです。それでもせっかく就職した会社なので、なんとか頑張ってみようと思いましたが、結局入社4ヶ月で退職を決意しました。
その後、証券会社からコールセンターの派遣社員へと転職し、今はとても充実した日々を送っています。
もしかして、あなたもかつての私と同じように「憧れていた仕事は、こんなはずではなかった」と、証券会社からの転職を考えているのではありませんか?
そんなあなたに、私の経験談を少しお話しさせていただきます。少しでも参考になってくれれば嬉しいです。
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新卒で証券営業を辞めたくなった理由
目標という名のノルマがある
求人情報には「ノルマ無し!」と書かれていましたが、実際には目標という名のノルマがありました。
毎日のように朝礼でノルマの達成を迫られ、「達成できるまで帰ってくるな!」と言われたこともあり、ノルマ未達成のプレッシャーに耐えられなくなっていきます。
また同期たちがノルマを達成しているのを見せつけられ、「あなたは何でできないの?」と先輩たちから詰められると、ますます自信がなくなりますよね?
誰か一人が達成できないと、チーム全体としての評価も下がりますので、社内の空気は常にピリピリ。とにかく全員が数字を追うことに必死すぎて、毎日出社するのが苦痛で仕方ありませんでした。
上司のパワハラがひどい
とにかく「新人には厳しく教育!」という証券会社ならではの悪しきルールが根付いていて、パワハラが当たり前の状況でした。
それを横目で見ている先輩方も「まあ新人のうちはしょうがないよね」といった様子で庇ってもくれません。金融業界は体育会系なところが多いと聞いてはいましたが、時代錯誤も甚だしいです。
証券会社はメンタルの強さが求められますから、新人のうちに鍛えるつもりなのでしょうけど、今の時代、厳しいことだけ言って一緒に考えてくれない上司なんて誰も付いてこないですよね。
そんな雰囲気がストレスとなり、転職を決意する同期も周りにたくさんいました。
残業ばかりでプライベートがなくなる
営業活動・事務処理・資格の勉強などで、とにかく定時に終わるのはほぼ不可能に近いです。毎日3~5時間の残業が当たり前のような状況でした。
やっと仕事が終わったと思っても、「飲みに行くぞ!」と上司から言われれば断ることなんてできず、結局毎日のように終電で帰宅です。
またお客様によっては終業後や休日にしかアポが取れないこともあり、自分のプライベートの予定も入れられず。お金は貯まるかもしれないけど使う暇がないので、メンタルは擦り減る一方です!
証券会社時代、家族との時間や趣味の時間など、そういった時間を取ることができなかったのは今でも後悔しています。
友人、知人を利用して営業しなくてはならない
両親、親しい友人、親戚などにも営業を強いられるのが本当に苦しかったです。
なんだか騙しているようで心苦しいですよね。中には、「どうせ会ったら株とか買わされるんでしょ?」と、離れていってしまう友人などもいました。
身内や友人にまで営業しなくてはならないのは、この業界ならではだと思います。
そこまでして数字を追わなければいけないのが、正直とても辛かったですし、「そこまでしないといけないの?」と自分でも日々疑問に思っていました。
詐欺師扱いされるのがつらい
提案した金融商品が値上がればいいのですが、値下がった場合は悲惨です。
「騙された!どうにかしろ!」とお客様は容赦無く罵声を浴びせてきますが、そんなこと言われてもこっちではどうすることもできず、ただただ平謝り。
自分が良いと思って提案したものなら百歩譲って頭を下げますが、会社が指定した銘柄を売ってそんなこと言われたらメンタルが保てません。
毎日神経を擦り減らしながら一生懸命やっている仕事を詐欺扱いされたら、これほど悲しいことはないですよね?
また金銭的に余裕のある高齢者の方などに、高リスクな商品を提案しなくてはいけないという罪悪感もあり、時々自分で「これは詐欺師扱いされても仕方ないな」と思ってしまうこともありました。
自分のやっている仕事に誇りを持てなくなってしまったら続けていくのは難しいかもしれませんね。
新卒で証券会社を退職しコールセンターの派遣社員に転職した理由
- 未経験からオフィスワークの経験が積める
- 証券会社で磨いたトークスキルを活かせる
- 残業がほぼ無い
私は証券会社を辞めた後、派遣社員としてコールセンターに転職しました。
全く畑違いのコールセンターに派遣社員として転職したのは、今後事務職としてキャリアを積んでいくにあたり、未経験でもオフィスワークを経験できるからです。
結果的にパソコンスキルも身につき、お客様対応によってコミュニケーション能力も上がり、事務職として必要な経験を積むことができました。
また証券会社に勤めていた頃、お客様に提案営業をしていたおかげで、トークスキルが磨かれました。それをすぐにでも活かせるのはコールセンターだと思い、その予想が的中して即戦力として働き始めることができました!
また先ほども述べたとおり、証券会社時代は残業ばかりでプライベートな時間を取ることがほとんどできませんでした。
コールセンターは営業時間が決まっており、営業時間外になると電話回線も繋がらなくなります。なので、必然的に残業がほとんどできないようになっているので、プライベートを楽しめるようになりました!
プライベートな時間が取れるようになると心にも余裕が生まれて、仕事に対する意識も変わったような気がしましたね。
新卒で証券会社を辞めてOKな人、NGな人
証券会社を辞めたいと思う理由は人によって様々だと思います。しかし、あなたのその辞めたいという感情は、もしかしたら一時的なものなのかもしれないです。
証券会社といえば、非常に激務な分、比較的給料は良い方だと思います。しかも世間的には社会的評価も高いイメージです。自分自身がこの先どのようなキャリアを描いているか、どういう自分になりたいか。
その点も踏まえた上で、辞めるべきか辞めないべきか、もう一度冷静に考えてみて欲しいです。
辞めてはいけない人
- 証券会社に入社して3ヶ月未満の方
- 成果を一つも残せていない方
- 特に辞めたい理由がない方
上記の項目に該当する人は、辞める決断をするのはもう少し待ってみても良いかもしれません。
特に入社して3ヶ月未満だと、まだ研修期間の途中かもしれないですよね?
実務を経験する前だと、この先やっていけるかどうかの判断もしづらいですし、3ヶ月未満の経験で転職活動をした場合、転職時に不利になる可能性があります。
なのでもう少しだけ待ってみてから決断するのをおすすめします!
また成果が何もない状態だと転職活動時にアピールしづらいので、何か一つでも証券会社に入社して成果を残せていると良いと思います。
例えば、1件でも案件を獲得できていたり、社内で何か表彰されたり褒められたりしたエピソードがあれば、今後の転職活動が進めやすくなるのではないでしょうか?
そして今現在、特に証券会社を辞めたい理由がない方は、無理して今辞めなくてもOKです。私の経験上辞めるのはいつでもできるので、決断するのは明確な辞めたい理由ができたそのときでもいいのかもしれません。
辞めていい人
- 他にやりたい仕事がある人
- 今の証券会社に未練がない人
- 精神的に続けるのが難しい人
最終的な判断は自分自身に委ねられますが、上の項目に該当する人は、証券会社を思い切って辞めてしまうのもありだと思います。
特に、他にやりたいことがある人は、証券会社を辞めて本当にやりたいことに専念してみることをおすすめします。何事も、新しいことを始めるには早い方がいいと思いますので、思い切ってチャレンジをしてみてもいいかもしれませんね。
また今の証券会社に未練がない、辞めても後悔しないという気持ちがあるなら、ぜひ次のステップに進んでみましょう!思っても見なかったやりがいのある仕事に出会えるかもしれないですよ!
そして精神的にも続けるのが難しい人は、無理しない方がいいのではないでしょうか。私もそうでしたが、精神的に不安定になると身体にも影響が出てしまうことも。
何よりも自分自身のことを大切にしてあげてくださいね。
証券会社からのおすすめ転職先
接客業
証券会社では、きっと色んな年代の方の対応をしてきたと思います。
それこそお年寄りから若い方まで…そんな色んな方の対応をしていく中で、あなたのコミュニケーション能力はとても磨かれたのではないでしょうか?その能力はあらゆるお客様の対応に役立つと思います。
接客業なら思いっきり能力を発揮でき、即戦力として重宝されたという知人もいました。
接客業といっても、アパレルや飲食など様々な分野がありますので、せっかくならあなたの好きな分野の接客業に挑戦してみてはいかがでしょうか。
証券会社以外の金融業界
証券会社から他の金融業界への転職は、非常に有利だと思います。
証券会社では、きっと豊富な金融知識を求められてきたはずですので、その知識は他の金融業界でも必ず使えますよ!また様々な提案をしてきたと思いますので、そのプレゼンテーション能力も活かせて一石二鳥ですね。
せっかく学んだ金融や財務の知識があるなら、それを活かしていくのも一つの手ではないでしょうか。
きっと即戦力として活躍できる会社もあると思います!実際に私の周りは、証券会社から別の金融業界に転職し、活躍されている人が多いです。
広告代理店やWEB業界の営業
証券会社時代に培った情報収集力・分析力は、きっと金融業界以外の異業種でも発揮できるはずです。
特に広告代理店やWEB業界は、証券会社と同じく無形商材を扱っているので、証券会社からの転職先としてはとても良いと思います!
また会社によっては、自社サービスを世の中に広めていける場合もあるので、決まった金融商品を扱うよりもやりがいがあるかもしれません。選択肢の一つにぜひ入れてみてください!
新卒で証券会社から転職するときのポイント
誰かに相談しよう
初めて転職活動をするときは、何をすればいいのか右も左もわからない状態だと思います。そんなときは一人で抱え込まず、詳しい人に相談してみましょう。
転職経験者や、人材業界で働いている人などに相談できれば、転職活動の進め方が明確になるのではないでしょうか。もし周りにそういう人がいないときは、転職エージェントを利用してみるのも一つの手です!
退職時には最低限のマナーを尽くそう
退職するときはなるべく気持ちよく送り出されたいものですよね。ケンカ別れにならないためにも、退職時の最低限のマナーは守りましょう。
退職の意思が決まったら、まずは上司に1~2ヶ月ぐらい前には申し出るといいですね。そしてその後、明確な退職時期や、引き継ぎのスケジュールなどを相談していきましょう。
マナーを守らないと、「常識はずれなやつ」と思われて会社を去ることになるかもしれないので、要注意ですね!
転職エージェントを利用しよう
私の経験上ですが、転職活動を全て一人でやろうとすると、思っていた以上に時間がかかってしまうものです。そんなときはぜひ転職エージェントに登録し、利用してみてください。
登録すると、一緒に転職活動の作戦を考えてくれますし、また希望の求人を紹介してくれますので、短期決着することも可能です!
また職務経歴書などの書類を添削をしてくれたり、転職先と給与の交渉をしてくれる場合もあります。
無駄な時間を過ごさず転職先を決めたいと思っている人がほとんどではないでしょうか。ぜひ転職エージェントを味方につけ、効率の良い転職活動をしてもらえればと思います!
まとめ
私は証券会社を辞めて良かったと感じています。抱えていたストレスが無くなりましたし、何より今はプライベートに使える時間が増えて、毎日とても充実しています!
もしあなたも「転職」という言葉が頭をよぎったのだとしたら、これからの人生をより良いものにしていくために、一度真剣に考えてみることをおすすめします。
きっと転職したいけれど行動に移せない人は、辞めるべきか辞めないべきか、決断しきれない何かがあるのかもしれないです。それでも自分と向き合って、たくさん悩んで出た結論なら、きっと後悔しないと思います!実際に私がそうでした。
私の経験で、今悩んでいるあなたの背中を少しでも押すことができたなら、これほど嬉しいことはありません。あなたが後悔のない決断ができることを心から祈っています!
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし今の仕事に不満があるなら、ミイダスを使い転職できるかを確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業で新卒で転職した先輩の転職先も調べることができます。
(診断時間は約5分です)
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