大学に通っていた頃から、こどもの教育に携わり、将来の可能性を広げてあげられる職業に憧れをいただいていました。これからの時代、海外を相手にして働ける人材となることが必要になってくる。
そんな時に、子どもに楽しく英会話を学んでもうサポートができるなら!と就職を決めました。
入社して2年弱の経験の中で、たくさんの子ども達に英語を教える機会をもらいました。想像以上に必要になる準備時間や、生徒さんに楽しみ続けてもらう技術、資格試験で成果を残すことを期待している親御さんからのプレッシャーなどなど。
楽しそうな仕事のイメージの裏の厳しさに、段々と自信を失っていませんか?
私が、英会話講師をしながら抱えた葛藤や、転職までの道のりを、少しでも参考にしていただければと思います。
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(診断時間は約5分です)
新卒で英会話講師を辞めたくなった理由
親御さんからのプレッシャー
私は、英語は大好きでしたが、バイリンガルの方も多い今の時代においては、決して英語が得意な部類ではないことは自覚していました。
それでも、面接の際に人柄を重視してもらい、採用してもらうことができました。とても嬉しく感じていましたし、楽しい授業ができるよう頑張っていましたが、親御さんの求めているものには「資格試験の結果」というものが大きくありました。
資格試験などについては、お子さんの努力やセンスなど、授業の内容以外に大切になることも多くあり、ご家庭での勉強も必要になりますが、なかなかご理解いただけない親御さんも多くいらっしゃいます。
そんな中で、「こんなに授業料を払っているのに、全然成果がでていない。。。」という親御さんからのプレッシャーは、なかなか辛いものでした。
準備にかかる想像以上の時間
授業を行うには、もちろん授業の準備が必要になります。もちろん、雛型やサポートがありますが、レベルややる気がバラバラな生徒たちに楽しく、そして有意義なレッスン時間を過ごしてもらうには、かなり念入りな準備が必要になってきます。
同じレッスン内容でも、生徒さんが変わればそのクラスに合わせて再度準備をしなおさなければならなかったり、その準備にかかる時間は想像以上で、勤務時間外に行うことも度々ありました。
生徒さんに継続してもらうというプレッシャー
また、資格試験以外に、契約を継続してもらうというミッションがありました。
資格試験の合格もそのひとつの目安になりますが、子どものやる気を維持することや、レベルややる気がまちまちな子ども達みんなに楽しんでもらうレッスンを作り続けることは、難しいことでした。
ですが、そういった相談ができる仲間もあまりおらず、だんだんと自信を失い始めました。
自分の技術向上への努力が必要
今の時代は、小さいころから英語に触れている子ども達も多い中で、生徒からされる質問は想像以上に高度なものも多くありました。
それは、まさしくバイリンガルでないと対応が難しいような内容も。そうなると、自分自信の英語力を常に磨いていくことが必要とされました。
勤務時間外に準備もしながら、さらに英語力に磨きをかけようと思うと、書籍などだけでは難しく、とても苦労しました。
時には親御さんから、「バイリンガルの方しか先生になれないと思っていました」という冷たい言葉をいただくことも。
悲しいやらくやしいやら。日々の努力に疲れを感じ始める瞬間でした。
英語を楽しめなくなってくる
大好きだった、子どもと英語に触れられる仕事でしたが、だんだんとその両方が楽しめなくなっている自分に気づきました。
もし、これが英語ではなかったらもっと子どもとの時間を楽しめるのだろうか?そう考える時も増えてきて、だんだんと転職を管考えるようになりました。
新卒で英会話教室を辞めてベンチャー不動産会社へ転職した理由
未経験でもOK、営業さんをサポートする簡単な事務
転職を考えている時に、転職サイトで見つけたベンチャー企業の不動産屋の営業サポートの仕事が、目に留まりました。
未経験でも全然問題なく、営業をする人たちのサポートをする簡単な事務なので、いまのスキルで問題なさそうだったことや、とても明るく楽しそうな職場環境、また立地的に外国人の方が多いエリアだったため、英語スキルがある人は優遇ということが記載されていました。
毎日、楽しい授業を生み出すことや、親御さんの対応などで精神がへとへとに疲れきっていたところだったこともあり、今のままで大丈夫!という言葉は、救いのような言葉でした。
今のままのスキルでも、誰かの役に立てる仕事ができるんだ!そう思ったことが、転職に心が傾いた大きなきっかけでした。
事務の経験は、だいぶ身についてきていましたし、親御さんとのやり取りなどで、最低限の接客スキルも身についていたので、それを生かして、仲間と一緒に楽しく働けたらいいな、と気持ちも明るい方向へ変わってきました。
いつでも相談できる上司に囲まれた明るい職場環境
職場の環境も、ベンチャー企業だったこともあり、とても生き生きとした雰囲気でした。
みなで協力し合って、支え合っている環境は、今まで一人であれこれ思い悩みながら暮らしていた毎日からは想像もつかない程楽しそうな職場でした。
何より、何か分からないことがあれば、何でも相談できる上司もいてくれる。そして同期の子たちとも一緒に働けるの。それも大きな安心感でした。
新卒からずっと、悩みを抱え込んできていた自分に改めて気づかされた瞬間でした。
それはそれは寂しく、誰かに相談したい!仲間と一緒に切磋琢磨したり、仕事の楽しさや大変さを共有したりしながら働きたい。そう思うと、私にとって仕事において大切なことは、人間関係なんだと思いまいした。
もちろん、新しい会社に入っても新しい人間関係で悩むことになりますが、生き生きとした職場環境で、自分も頑張ってみたい!という気持ちが上回り、自分を試してみたいと思いました。
海外のお客様対応など今までの経験も生かすことができる
もうひとつ後押しとなったのが、今までの経験も、少し生かせるという事でした。今まで、英会話講師をしていた経験も、喜んでもらうことができました。
英語が必要なお客様との対応ができるスタッフを必要としていたのですが、その英語力についても、自分のスキルが生かせそうなものでした。
【補足】転職後の正直な感想
転職をして良かったことは、やはり職場の環境でした。一緒に働く仲間と協力したり相談しながら成長できる環境は、とても自分に合っていました。
自宅に仕事を持ち帰ることもなくなり、仕事帰りに同僚や上司とご飯を食べにいくなど、今までにない楽しみも増えました。それも強制参加ではなかったので、苦にはなりませんでした。
こどもと関わることが好きだったので、子どもと関われなくなった寂しさはありましたが、それよりも毎日がとても充実したものに変わったことで、気持ちは前向きになりました。
新卒1年半で英会話講師を辞めてOKな人、NGな人
転職をするには、とても勇気がいりますよね。せっかく新卒で入った仕事ですし、きっとどの仕事でも大変なことはある。今の仕事が好きな仕事なのかどうか、この仕事で成長したいのかをよく考えてみることをおすすめします。
辞めてはいけない人
- 英会話講師をスタートして、半年以内の人
- 英語も子どもも大好きで、自分の英語力を向上させたい人
- 親御さんとのやり取りが負担にならない人
上記に該当する方は、まだ転職を検討するのは、早いかもしれません。
どんな仕事でも、大変なことはありますし、仕事に慣れるまでには半年くらいはかかるかと思います。そして、あまり早く転職を検討してしまうと、自分の中で実になったことがなかなか見つけられず、次の就職に生かせるスキルが育ちずらいかと思います。
また、なんとなくマンネリしてしまっただけで、本当は子どもや英語が大好き!という方は、英語力の向上を望んでいる方は、もしかして努力次第でもまた仕事が楽しいと思える機会が出てくるかもしれません。
私の場合、親御さんとの対応など、とても苦手なことが多かったのですが、それも苦にならない方は特にマンネリ期を過ぎたらまた新しい楽しみが見つかったり、モチベーションが上がったりすることは、あるかと思います。
辞めていい人
- 英語は楽しむくらいがちょうどいいという方
- 子どもがあまり好きではない方
- 何かを生み出すよりも、単純作業や言われたことをする方が好きな方
上記のような方は、もっと自分に合った仕事に巡り合えるかもしれません。
英会話講師は、とにかく人を楽しませる技術が必要ですし、生徒さんの成長をサポートしてあげることが仕事のため、自分自身の知識の向上を目指さないといけません。
また、言われたことだけをやるというスタイルではできない仕事なので、授業のテンプレートに期待をしすぎていたけれど、実は自分で色々考えたり生み出すことが好きではない方には、これからもとても大変な仕事になるかと思います。
親御さんとの関係性づくりなど、色々なスキルが必要とされる仕事ですので、そういった事を踏まえたうえで、転職を考えることをお勧めします。
英会話講師からのおすすめ転職先
保育園や幼稚園の補助スタッフ
子どもが好きな方は、保育園や幼稚園の補助スタッフもおすすめします。
資格がいらないことも多く、私も知人の保育園が人手不足の時に少し手伝いで入りましたが、基本的には担任の先生がいらっしゃいますので、そのサポートとして子どものお世話をする形となります。
未経験の場合でも、できる仕事から教えてもらいながら覚えていきますし、人手不足の所も多いので求人も多くでています。
英語対応を必要としている受付
多くの職種で、英語対応ができるスタッフを優遇しています。私は不動産会社でしたが、それ以外の飲食やアパレルなどでも、英語ができるというだけで、とても有利になります。
今では外国人の方が来られることも多くなりましたので、英語をこれからも生かしたいという方は、自分が興味のある職種で、英語ができるスタッフを募集している仕事を探してみるのも、いいかもしれません。
旅行業界
私が転職を考えていた時に、先に転職していた先輩に勧めてもらったのが旅行業界でした。その先輩は、旅行業界に転職し、色々な国に行けるようになってとても楽しいと話していました。
もちろん営業としてのプレッシャーはありますが、それよりも、色々な経験が出来る楽しさが大きいとのことでした。とても体力がいる仕事という話しだったので、海外旅行が大好きで、体力に自信があるという方には、天職かもしれません。
新卒で英会話講師から転職するときのポイント
転職の理由を明確にする
まずは、転職の理由を明確にします。どの仕事でも簡単な仕事はありませんし、努力が必要となることを前提に、それでも転職したい理由は何なのか?周りの人にも相談しながら明確にしていきます。
今はひとつの職場に勤め続けず、転職をすることも普通になりましたし、キャリアアップとしてとらえて前向きに検討することが大切だと思います。
今の職場に勤めてみて、身に着けたスキルや気づいた自分の特性をよく分析し、それをもとに次のステップに進んでいきます。
転職先の目星をつける
先に転職を伝えることもできますが、まずは転職した職業や、そのニーズ、転職のしやすさなどをリサーチすることや、実際にその職業をしている人に話しを聞くことができれば、聞いてみることをお勧めします。
実際に働いている人からのアドバイスは、特に参考になりますし、そういう人が周りにいない場合は、転職サイトなどで経験者の方が色々な情報を載せてくれているので、参考にしながら具体的な転職先を考えていきます。
現在は在職中ということを伝えると、仕事の開始を少し待ってくれる会社もありますので、まずは転職の手ごたえを確かめる気持ちで、エージェントさんに相談しながら興味のある分野にアクションを起こしてみましょう
退職の意思を伝える
転職先が決まったら、職場に退職を伝えます。もし、次の就職まで少し休みたい方や、間が空いても実家にかえったり、貯金でやりくり出来るか方は、まずは退職をしてゆっくり職探しをする道もあります。
自分が安心して楽しく前向きに次のステップに進めそうな方を選ぶことが重要です。
まとめ
転職を考えている時は、よほど辛い環境でない限り、なかなか行動に起こせないものですよね。私も一人でもやもやと悩んでいた期間がありました。転職した今は、なぜ早く行動しなかったのだろうと、昔の自分に声をかけたい気持ちになります。
世の中には自分が知らない職業もたくさんありますし、自分の適正というものは、案外自分では見えていないことも多いと思います。
まずは周りの人や転職エージェントなどに相談をし、今までの自分をみつめながら、転職を検討してみると、目の前には新しい道が開けてくるかと思います。
自分が行動を起こさなければ、今と同じ毎日の繰り返しですが、行動を起こすと、自然と新しい出会いがあったり、新しい世界を知るきっかけに繋がりますので、ぜひ悩んでいる方は、転職するしないに関わらず、行動を起こしてみてほしいなと思います。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし今の仕事に不満があるなら、ミイダスを使い転職できるかを確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業で新卒で転職した先輩の転職先も調べることができます。
(診断時間は約5分です)
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