新卒で保育士を辞めたい…私が1年目ですぐ辞めたのには理由があります

新卒で保育士を辞めたい

待機児童数の増加と比例するように、保育士不足と言われる時代。保育士が足りないのであれば、もっと待遇を良くして欲しいと思うのは私だけではないはずです。

「遊んでいるだけで、楽そうな仕事だね」。そう声をかけられることも多く、保育士の悩みはなかなか伝わりませんよね。

私も数々の悩みを抱えきれずに、新卒で就職した保育園を1年で辞めました。大変な実習を経て、夢に見た保育士資格を取得…。憧れの保育士になれたのに、1年で辞めるなんて想像もしていませんでした。

その後、幼稚園教諭へと転職したのち、結婚・出産を経て保育士へ戻りました。合わない保育園ってありますよね。

保育士資格があれば、就職先はたくさんあります。この記事では、保育園を辞める注意点やオススメの就職先をご紹介しますので、参考にしてくださいね。

目次
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新卒で保育士を辞めたくなった理由

初任給12万円?低すぎる保育士の給料

保育士になって初めての給料が手取り12万円でした。他の友人と給料の話になっても、こんなに低いのは私だけでした。

10年働いている先輩と話していると、もっと衝撃的なことが判明…。「今年でやっと手取り15万円まで上がったよ」

満足そうに話す先輩に、何とコメントすれば良いか迷いました。給料の高い保育園も探せばありましたが、地方の相場はだいたいこのくらい。

「あ、辞めよう」

そう思うのに時間はかかりませんでした。

保護者対応の難しさ

子どもを産んだ今だから分かりますが、新任の保育士って頼りない…。1年目ですから、当たり前ですよね。

そのため、お迎えにくる保護者にどんな話をしていいか分からない。避けられている気さえしていました。怪我をした時の報告も伝え方に悩み、苦痛で仕方ありませんでした。

毎日サービス残業、そしてサービス早出

子どもがいる時間は保育をしている為、事務仕事ができません。そのため、気が付けば毎日サービス残業をしていました。

保育時間が長いので、早出・遅出の勤務がありましたが、どんな勤務でも関係ありません。遅出の日も、早く出勤しなければ仕事が終わらず大変でした。

残業だけではなく、持ち帰り仕事も

家に仕事を持ち帰ることも、よくあることでした。毎日の設定保育の準備や、季節ごとの行事の準備。お誕生日カードを作ったり、劇の衣装を作ったり…。

休みの日もずっと子どもに関する作り物をし、プライベートはほとんどありませんでした。

職場での人間関係

これは、どこにでもあるかと思います。しかし、保育園は女の世界とも言えます。陰口や意見の食い違いは日常茶飯事…。

複数担任で苦手な先生と一緒だと毎日が苦痛ですよね。私は活動内容のダメ出しを毎日受けて、気が滅入りました。

新卒で保育士を退職し幼稚園教諭へと転職した理由

保育士の大変さに嫌気が差し、1年で退職しました。選んだ転職先は幼稚園です。私は保育士資格と同時に、幼稚園教員免許も取得していました。幼稚園教諭を目指した理由は、下記の3点です。

  • 給料が高い
  • 勤務時間が限られている
  • 幼児の為、1人で担任を受け持つことができる

1番気にしていたのが、割に合わない給料についてです。保育士の給料に唖然としたものの、幼稚園教諭は2~3万高く募集されていました。給料がすべてではありませんが、やはりやる気に繋がります。

次に、長すぎる勤務時間。保育園はほとんどが7時から7時まで運営しています。幼稚園は、預かり保育の拡張も進んでいますが、基本的に2時や3時まで。

時差出勤もなく、子どもが帰った後は事務仕事を行うことができます。5時、6時には帰宅できるという毎日に驚きを隠せませんでした。

そして、人間関係についてです。保育園の乳児クラスでは、避けることのできない複数担任制。他の先生に気を遣うことなく、1人で担任を受け持ちたいという思いがありました。

学年ごとの担任で会議を行うこともありますが、基本的にはクラスの運営に集中する為、他の先生とのいざこざが少ないと判断しました。

新卒で保育士を辞めてOKな人、NGな人

新卒でせっかく就職した保育園。辞めて後悔することはないのでしょうか?保育士を辞める前にしっかり確認しておかなければならないことがあります。

それは、「自分の努力でなんとか解決できるかどうか」です。

辞めてはいけない人

  • 1年未満の人
  • 子どもにどう接すればいいか分からないことが悩みの人
  • 行事等を任されることへ自信がない、向いていないのではないかと思う人

退職を希望する理由がこの3つに当てはまる人は、少し考えなおすことをオススメします。保育園の仕事は4月に始まり、3月に終わることを強く意識する傾向があります。

1年間働いてみないと、季節ごとの行事も体験できませんし、進級や卒園等の成長を感じることができません。保育士のやりがいは、なんといっても子どもの成長です。

受け持ったクラスの子ども達が1年間で成長する姿を見ると、保育士としての自信へと繋がります。1年間というくくりは、転職にも影響します。

転職先を同じく保育関係で希望する場合は、注意が必要です。3か月や半年で辞めたとなると、受け持ったクラスを途中で投げ出したと思われても仕方ありません。

1年間という期間は長いですが、転職先での印象にも関わるので、年度末まで働くことがオススメです。そして、転職理由が子どもに関することや、行事に関することの場合は、もう少し経験を積むことで解決していくのではないでしょうか?

1年や2年では、子どもへの声掛けや、遊びの引き出しも少なく自信がつかないのは当然のことかと思います。日々の保育の積み重ねで培っていくものなので、職場への不満がないのであれば、辞めるべきではないと言えます。

辞めていい人

  • 自分では変えられない待遇に不満がある人
  • 体調に影響を犯すほど悪い人間関係
  • 保育園の方針に納得がいかない人
  • 保育士を辞めたいのではなく、今の保育園を辞めたいだけの人

自分の努力だけでは変えられないことってありますよね。給料や勤務時間、人間関係…。特に、自分の健康を脅かすようなことがあれば迷わず退職することをオススメします。

無理して続けるメリットはどこにもありません。そして、保育園の方針は様々ですが、中には子どもを大切にしない風潮があるような保育園も存在します。

就活の時には分からず、働いてから気が付くこともたくさんあります。自分の保育への信念を大切にしましょう。

このような明確な理由があるけど、保育は好きだという人もいますよね。保育士自体を辞める必要はなく、自分に合う保育園を探したいという場合も、私は大賛成です。

保育園は本当にたくさんありますからね。

保育士からのおすすめ転職先

保育士から保育士

保育士から保育士への転職。「また同じようなことで悩むのでは?」と思いましたか?

保育の仕事は好きだという人は、ぜひ保育士への転職をオススメします。大規模な保育園が苦手な人は、小規模保育園や院内保育、企業内保育園はどうでしょうか?

行事や面倒な書類が苦手だという人は、歯医者や産婦人科へ常駐する保育士になるという選択肢もあります。

働き方を変えて保育士を続けるという選択肢も考えてみてください。

児童養護施設で働く

児童養護施設も保育士免許があれば働くことができます。何らかの事情により、家庭で過ごすことのできない子ども達を、家族のようにお世話する仕事です。

夜勤も多く、給料は普通の保育園で働くより多くなります。保育園では、就学前の子ども達だけですが、児童養護施設は18歳までの子どもがいます。

心や体に傷を負った子どもも多く、大変な仕事です。しかし、子どもの人生にダイレクトに関わることで、やりがいや自身の成長は計り知れないものがあります。

また、1歳未満の赤ちゃんが対象の乳児院もあります。保育士としての経験も活かすことができるのでオススメです。

幼児の保育は苦手で、乳児をあやすことの方が得意という人に向いています。

接客業へ転身

思い切って接客業も向いているのではないでしょうか?笑顔が染みついている保育士は、人と接する仕事がオススメです。朗らかで、親しみやすい印象を与えることができます。

子ども連れが来店する子ども服売り場や、飲食店でも実力を発揮できそうですよね。

子ども向けのお店では、保育士資格を取得していると優遇してもらえる場合もあるので、候補にいれてみてもいいかもしれません。

新卒で保育士から転職するときのポイント

保育園を退職しても、保育士を続ける?

転職するポイントとして、保育士自体は続けるのか辞めるのか明確にすることが大切です。もう1度、どうして退職したいのか思い出してみましょう。

もし、保育園への不満が原因で、他の保育園へ転職したい場合は、年度途中での退職はオススメできません。保育士として働いていく気持ちがある場合は、次の保育園での印象を考えて、退職時期を決めてくださいね。

保育士を続けない、他の職業への転職を考える場合は、年度途中の退職でもあまり気にされないかもしれません。

その代わり「どうして保育士資格があるのにこの仕事を選んだの?」と、疑問に思われるはずなので、対策が必要です。

退職を伝える方法

退職を伝えることはとても勇気がいりますよね。上手く退職できるか不安だと思います。しかし、迷っているうちに次の受け持ちクラスの編成が始まってしまうということも考えられます。

できるだけ早めに伝えることがオススメです。年度末での退職の場合、保育園側も4月から勤務してくれる人を採用しなければなりません。

保育園の求人は1~3月に需要・供給が上がります。年明けには伝えておくことが賢明です。

「退職します」といきなり伝えると、その後の勤務がしづらくなってしまわないかと心配ではありませんか?その場合は、相談という形で園長に時間を取ってもらい「退職を考えている」という気持ちを伝えることがオススメです。

もちろん、引き止められる可能性もゼロではありません。しかし、もしもの為に求人や来年度の編成に配慮がなされます。保育園になるべく迷惑をかけない方法とも言えます。

強い意志を持つことは忘れないでくださいね。

転職先を見つける

大切なのは転職活動です。毎日の保育が忙しくて時間が取れないですよね。しかし、仕事をしながら転職活動を進めることがポイントです。

もし、保育関係の仕事を続ける場合は、1~3月に求人がでます。4月から働ける人材を募集する為、3月末まで勤務して退職後に探すとなると、求人が激減してしまいます。

また、他職業への転職の場合でも、退職後の転職活動となると職歴にブランクが生じてしまいます。収入の面でも、間を開けずに働く方が安心ですよね。

忙しいとは思いますが、勤務と並行して転職活動が行えれば理想的です。転職理由は必ず聞かれます。

すぐにバレてしまう嘘は、信用問題なので控えましょう。「どうしても自分に合わなかった」ことは、正直に伝えても問題ありません。

転職先が決まったら

転職先が決まると、気持ちがそちらにいってしまい、仕事が疎かになる場合があります。円満な退職に向けて、退職日まで精一杯努め切りましょう。

どんな仕事も、将来何かの形で役に立つことがあります。小さな地域や、近所の転職先ならば評判が回ることも考えられます。保育園なので、退職後に保護者に合うことも頻繁にあります。

最後まで気を抜かないことが大切です。そして、有給を消化するついでに新しい職場への挨拶もしておくと良いかと思います。

まとめ

志を持って保育士になったのに、新卒ですぐに辞めることはとても勇気がいりますよね。しかし、転職をした方がいいこともあります。

どうしても我慢できないことがある時は、無理をしない。自分のことを1番に考えることは悪いことではありません。大切なのは、保育士は続けるのかどうかです。

退職したい理由をしっかり分析しましょう。人間関係や雰囲気は働いてみないと分からないことも多いですよね。

できる努力は惜しまず、改善不可能ならば、抜け出すことも大切です。とはいっても、職場になるべく迷惑をかけずに円満退職できるようにしたいところ…。

年度末までは勤務する、次の保育士が決まるまで勤務する等、退職日は歩み寄りましょう。退職は自分の人生です。遠慮することなく、気持ちを強くもってくださいね。

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