○○職を辞めたい

パティシエを辞めたい…新人でしたが辛い毎日で3ヶ月で辞めてしまいました

新人でパティシエを辞めたい

キラキラ輝くショーケース。誰かの記念日、特別な日、あるいは何でもない日を彩る、宝石のようなケーキ。こぼれるお客さんの笑顔。

そんな華やかな世界に憧れ、パティシエを志した方は多いのではないでしょうか。私自身もその一人でした。

そしてこの記事を開いてくださったあなたはもしかすると、夢を叶えてパティシエになったのはいいものの、それを続けていく自信がないとお悩みではないでしょうか。

実は私もかつてそんな悩みを抱えていました。華やかな店頭の裏側にある厳しい職人の世界…つらいことだらけですよね。

私は製菓学校を卒業後、某有名企業のパティシエとなりましたが、過剰な残業や上司からのパワハラが原因で、わずか3ヶ月で会社を辞めてしまいました。

この記事ではそんな私の転職体験についてお伝えします。少しでもご参考になれば幸いです。

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新卒でパティシエ(正社員)を辞めたくなった理由

体力を消耗する

パティシエに体力が必要であることは重々承知していました。作業は常に立ちっぱなしな上、重たい番重を持ち上げたり、倉庫と厨房を行き来したり…それでいてスピードも要されますから、本当に大変ですよね。

私が働いていたのは百貨店の地下の食品売場、いわゆるデパ地下の店舗だったのですが、倉庫と厨房が離れている上に多くのお客さんの間を縫って行かなければならなかったので、ただ荷物を運ぶのにも神経をすり減らす上、運ぶのに時間もかかり余計に体力を消耗していました。

毎日の長時間残業がつらい

パティシエの朝は早いですよね。私は朝10時開店の店舗で働いていましたが、タイムカードは毎日朝7時半には切っていました。となると、普通に考えれば定時は午後4時半になるはずですよね?

ところが私がいた店舗は非常にお客さんが多く、さらに従業員も足りていませんでした。ですがアルバイトさんはなるべく残業させずに帰さなければなりません。そのため社員の私は定時に上がれることなど滅多になく、毎日夜8時は超える残業を強いられていました。

さらに上司が休みの日には社員が私しかおらず、私は新人ながら夕方以降の仕事を全て一人で背負い、夜10時まで残業することもしばしばありました。

残業についてもある程度覚悟はしていましたが、大手企業で、ましてや新入社員がここまで残業しなければならないとは思っていませんでした。

実際、他の店舗に配属された同期たちと現状を報告し合ってみると、店舗間の売上の差などもあり、同期の中でここまで長時間残業を強いられていたのは私だけでした。

数分後に捨てるものを作らされる

これは母の日や子どもの日など、イベントの時の話です。イベントの時には大抵、期間限定の特別なケーキが登場しますよね。

私がいた店舗の店長(店長はパティシエではありません。)は、「閉店間際に来る最後のお客様まで万全な状態でお迎えし、ご満足いただきたい」という精神でした。

そのためもうこれ以上作っても売り切れないだろうという時間になっても、ショーケースをいっぱいのケーキで埋めてお客さんをお迎えするために、イベントの日限りのケーキを作り続けるよう言われました。

当然この時、定時などとっくに過ぎています。しかし閉店間際になってもケーキ作りをやめることは許されません。

結局閉店後、ほんの数分前に作らされたケーキたちはそのまま廃棄処分となってしまいました。「私たちは極限状態の中、捨てるためのケーキを作らされていたのか」。虚しさと悔しさで涙が溢れました。

自分たちが地獄を見ている中、楽しそうにケーキを買っていくお客さんを見て羨ましく思うと同時に憎しみが湧いてしまうこともありました。

劣悪な環境

私がいた店舗は厨房が非常に狭く、人同士がすれ違うのも大変でした。作業がしづらいことにストレスを感じるのは勿論のこと、毎日空気が張り詰める厨房が狭いことでより圧迫感があったり、嫌いな人が常に近くにいたりすることが大変苦痛でした。

さらにこの厨房、なんと水を流しての床掃除が出来ませんでした。いくらクリームが落ちようが落ちたフルーツを踏みつけようが、濡れたモップと漂白剤でこすることしか出来なかったのです。

となるとどうなるでしょうか?そう、「G」が発生しますね。毎日Gとのご対面から一日が始まります。虫が大の苦手な私は毎日怯えながら、長い棒などを使ってGを冷蔵庫の下に追いやっていました。

飲食業界の衛生に対し世間が厳しい目を向ける昨今、「一流企業のケーキ屋が、衛生もくそもない。そのうちケーキに虫が入ってクレームになるんじゃないか?」と思っていました。

そして知っていて対応しない上の人間たちは異常だと思っていました。

上司からのパワハラ

パティシエをわずか4ヶ月で辞めた最大の理由は上司からのパワハラでした。

毎日狭い厨房で理不尽に怒鳴られたり(しかも至近距離な上、口臭がひどい…)、挨拶を無視されたり、到底終わるはずのない量の仕事を押し付けられて先に帰られたりしました。誰もいない厨房で泣きながらケーキを作るのが当たり前になっていました。

さらにいわゆる「俺ルール」が凄まじく、ある日「このマニュアルではフルーツの飾り方こうなってるけど、俺が見てて気持ち悪いからこうしてくれる!?」と怒られ、次の日上司に言われた通りにフルーツを飾っていたところ、「あのさぁ、このフルーツの飾り方違うから!ほら、マニュアルちゃんと見て!?」と怒鳴られました。

私はわけがわからず「え、でもこれは昨日チーフが…」と言いかけましたが、私の話は聞いてもらえませんでした。

他にも、私も急いで作るよう指示されているものがあるのに何度も何度も倉庫から食材を取ってくるよう指示され、挙句「え?それまだ作ってないの?遅いよ!」と怒られることもしばしばありました。

「あんたのパシリに遭いながら作れるわけねぇだろ!こちとらウジャウジャいる客の中を苦労して往復してやってんだから感謝しろ!!」と叫びたい気持ちでいっぱいでした。

後から知ったのですが、この上司…実はうつ病を患いながら働いていたのです。今までの理不尽な言動の理由がなんとなくわかった気がしました。(それでも恨む気持ちに変わりはありませんが。)

うつ病の上司に比べれば可愛いものですが、アルバイトさんの中にはお局系のおばさんもいて、入社1~2ヶ月目の私に対して容赦なく「社員なのにそんなことも知らないんですか?」「社員なのに希望休なんてあるんですか?」と言うなど、チクチクした精神攻撃もありました。

以上のことからすっかり病んでしまった私は、明日が来るのが恐ろしくて毎日眠る前に泣きじゃくっていました。「いっそ死ぬか、頭がおかしくなりでもすれば逃げられるんじゃないか」。

そう考えた私は度々壁に頭を打ちつけたり、自分で自分の頭をグーで殴ったり、死を考えたりするようになりました。

ある日プッツリと何かが切れ、私は初めて仕事を休み心療内科に行きました。そして出された診断書を会社に提出し、会社を辞めました。

その際、会社の役員に「(新入社員たちの中で)君だけは運が悪かったね。」と言われ、やるせない気持ちになりました。

パティシエを新人で辞めてケーキ屋のアルバイトに転職した理由

とにかく逃げ出したかったから

「このままでは本当に取り返しのつかないことになるかもしれない」。本能でそう感じました。

勿論、せっかく周りの人たちに応援されて合格し、祝福されて入った会社なのに逃げるなんて情けない、自分はダメな奴だ、と何度も何度も自分を責めました。

しかし私は、死ぬくらいなら逃げる方が何億倍もマシじゃないかと開き直ることにし、「これは戦略的撤退だ。」と自分に言い聞かせ、勇気を出して会社を辞める決心をしたのです。

アルバイトなら重い責任を負わなくていいから

さて、会社を辞めて少しの間心と身体を休め、うつの症状がかなり回復した私は再び働くため仕事を探し始めました。

しかしこの一件で社員として働くことにもトラウマを覚えてしまったため、まずはアルバイトから始めることにしました。アルバイトであれば重い責任を負う必要はありません。それに希望休を出して嫌味を言われたりなんてしないだろうし、嫌になれば正社員よりは気軽に辞められるだろうと考えたのです。

とはいえ今までの経験は活かしたかったので、私は別の某有名企業のケーキ屋のアルバイトに応募することにしました。

心と身体と相談しながら少しずつ働いていきたかったから

正社員時代と同じように働けばまた調子が悪くなってしまうのではないかと考えた私は、まずはアルバイトで週に3日くらいから働き始めることにしました。職場に慣れて調子が出れば日数を増やそう、もし難しければ週3日で留めておこうと考えました。

自分の心と身体と相談しながら働き方を調節できるのはアルバイトの良いところですよね。それに、まずはお試し感覚でアルバイトをし、その職場が良い所だと思えたらそこで正社員になればいいとも思ったのです。

新たな職場の人たちはみんな年も近く、優しい人ばかりでした。シフトもある程度融通が効き、とても働きやすかったです。

最初は正社員を辞めてしまったことに罪悪感でいっぱいでしたが、アルバイトとして楽しく働くうちに「これでよかったんだ。」と思えるようになりました。

新人でパティシエを辞めてOKな人、NGな人

パティシエは1年以内の離職率が非常に高い職業の1つです。つらい仕事ではありますが、あなたは本当にパティシエを辞めたいと、心の底から思っていますか?辞めることは簡単ですが、辞めて後悔することはないでしょうか?

これからお話しすることを踏まえて、本当に辞めるべきかどうか、今一度冷静に考えてみてください。

辞めてはいけない人

  • 仕事を始めて2ヶ月未満の人
  • 学生時代との生活リズムの違いから一時的に疲れてしまっているだけの人
  • 今いる会社での目標が明確にある人
  • 会社の上層部に相談するなどの手をまだ尽くしていない人

もしあなたが上記のどれかに当てはまるのであれば、すぐに辞めてしまう前に今一度よく考えてみることをおすすめします。

特にパティシエを始めてまだ2ヶ月未満であったり、学生時代との生活リズムの違いから一時的に疲れてしまっているだけであるならば辞めるにはまだ早いと思います。もう少し続けてみて今の仕事や環境、生活リズムに慣れることができれば仕事が楽しいと思える日が来るかもしれません。

楽しくなかったとしても今より苦痛は和らぐはずです。また、今の会社での目標が明確にあるのであれば、それを達成せずして辞めてしまうことで自分がこの先後悔しないかどうか、よく考えてみてください。

もしあなたが私と似たような目に遭っていて限界を感じている場合、これは企業に限ったことではありますが、会社の上層部に相談すれば、もしかすると配置転換をしてもらえるかもしれません。

環境を変えることで続けられるかもしれないとあなたが思えるのであれば、まずは勇気を出して会社の上層部に相談してみましょう。

実は私も辞める前、何度も会社の人事部に相談していました。人事部の人たちは私の味方になってくれましたが、私が新入社員であるために私自身の異動は叶いませんでした。

次なる手段を考えてくれもしましたが、その前に私の限界が来てしまったのです。私の場合は最善には至りませんでしたが、早めに会社の上層部に相談することは有効な手段であると思います。

辞めていい人

  • 他人の幸せを喜べなくなった人
  • ケーキを作ることが嫌いor怖くなってしまった人
  • 心の病にかかってしまった人
  • 会社の上層部に相談した結果、異動することが出来なかった人

私がそうでしたが、あなたが上記のどれか、または複数に当てはまるのであれば、思い切ってパティシエを辞めてしまっても良いと思います。

「自分が作ったお菓子でみんなを幸せな気持ちにしたい」。高校時代、友達に自分が作ったお菓子をとても喜んでもらえたのがきっかけでそう思うようになり、私はパティシエを志しました。手に職をつけて技術を磨き、いずれは企業の商品開発部に入って新たなヒット商品を生み出すんだと意気込んでいました。

しかし劣悪な職場環境に身を置いたことで、私はいつしか周りの人を、お客さんを、ひいてはケーキを憎むようになってしまっていました。同時に恐ろしくもなり、道具を持つ手が震えるようになっていました。

泣きながらケーキを作ることも多かったです。こんなことでは良いケーキを作れるわけがありません。

あなたがもし私と同じように心の病にかかってしまったのであれば、それを無理やり抑え込んで働く必要はありません。

パティシエに限らずサービス業は自分の心に余裕がなければ良い仕事はできませんし、もし心の病が悪化してあなたがこの先ずっと働けなくなってしまっては元も子もありませんからね。

それに無理をし続けた結果、あなたが私のかつての上司と同じように、逆に人を傷つける存在になってしまう可能性だってゼロではありません。

前項でもお伝えしましたが、私は辞める前に会社の上層部に相談をしました。そして異動が叶わなかったため、辞めました。ですが人事部の人たちは私の話を真剣に聞き、なんとか解決する方法はないか考えてくれたので、相談してよかったと思っています。

ですからあなたも、もし誰かに相談出来るのであれば一人で抱え込まずにまずは相談してみてください。手を尽くした結果良い方向に向かわなければ、その時は自分自身を守る選択をすればいいのです。

パティシエからのおすすめ転職先

ケーキ屋のバイト

ケーキを作ることを諦めきれないのであれば、別のケーキ屋に転職するのがおすすめです。同じ失敗をしないためにも、一度お試し感覚でアルバイト入社するのも1つの手だと思います。

私がアルバイトをしたケーキ屋では販売と厨房の両方を任せてもらえました。勿論正社員でパティシエをしていた頃より遥かに技術を要しない調理ではありましたが、私にとってはそれが気軽で丁度良かったです。

商品の構造が頭でわかっているので、販売に回った際にはお客さんにスラスラと商品説明が出来ました。

ハンドメイド作家

経験を活かして別のモノ作りに挑戦してみるのは良いかもしれません。例えば毛糸やフェルトなどを使ってケーキを作ってみるのはいかがでしょうか?

実際のケーキは生ものなので作るのにスピードを要されますが、これなら自分のペースで作ることが出来ますし、同じ「手作りのケーキ」で人に喜んでもらえると思います。

今はインターネット上で気軽にハンドメイド作品を出品することが出来る時代です。すぐに稼ぐことは難しいかもしれませんが、技術を究めていけばいつかは一流のハンドメイド作家になれるかもしれません。

事務・オフィスワーク

こちらはパティシエとは真逆の仕事と言えるでしょう。冷暖房完備の静かな環境で座って仕事をすることが出来ます。

職場や仕事内容にもよると思いますが、少なくとも私が経験した職場では重たいものを運んだり、毎日長時間の残業を強いられることはありませんでした。パティシエ時代に比べれば天国でした。

あなたが飲食業界そのものに嫌気が差してしまったのであれば、思い切って方向転換してみるのも良いと思います。案外しっくりくるかもしれませんよ。

新人でパティシエを辞めたいあなたに最後に伝えたいこと

転職先はいくらでもある

今はどの業界も人手不足でいわゆる売り手市場となっています。ですからあなたが今の仕事を辞めたとしても、過剰な選り好みさえしなければ路頭に迷うことはないと思います。

ですが、同じ業界で経験を積むこともこれからのためにはなります。今の職場で経験を積むのか、別の職場でパティシエとしての再スタートを切るのか、はたまた全く別の業界に転身して新たな扉を開くのか…どうすれば後悔なく生きていけそうか、よく考えて決断しましょう。

人生は一度きりでも仕事は何度だってやり直せる

人生は一度きりです。その人生をたった1つの職場で台無しにされるのは勿体ないですよね。今パティシエを辞めたいと思っているあなたでも、もしかすると別の職場なら能力を存分に発揮することが出来るかもしれません。

もしくは全く別の業界に転身するのも1つの手です。今の時代は1つの職場に生涯勤め続けることが必ずしも良いというわけではなくなってきていますし、色々な職場に挑戦することは悪いことではないと思います。

何歳になっても学ぶ姿勢を忘れなければ、仕事は何度でもやり直せると思います。

何よりも命が大切

あなたがもし、今いる職場が原因で心がボロボロになってしまっているのなら、一度他人の事は考えず自分自身のことを優先してあげてください。それはわがままではありません。

会社を辞める以外にも、配置転換や少しの間休職するという選択肢もあります。生きてさえいれば人生を変えることはいくらでも出来ます。何よりも大切なあなた自身の命を守る選択をしてくださいね。

まとめ

私自身、新卒で入社した有名企業を辞めたことは後悔していません。心の病を悪化させるのを早めに食い止められましたからね。

ですが、両親や周りの人たちをガッカリさせてしまったことは事実ですし、迷惑もかけてしまいました。ですからどうするのが一番良かったのか、考えることは正直まだ時々あります。

あなたの場合はどうでしょうか?辞めて後悔してしまうでしょうか?それとも辞めずに後悔してしまうでしょうか?勿論、決めるのはあなた自身です。最後にもう一度、よく考えてみてください。

あなたが決断をする上で、私の体験談が少しでもご参考になれば幸いです。

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