新卒でリフォーム営業を辞めたい

新卒でリフォーム営業を辞めたい

「リフォームを通してたくさんのお客様に感動を届けられます」

会社説明会で人事の方からそのようなお話を聞き、私もそうなりたいと思いリフォーム営業をする決心を固めました。

すべてはお客様のため。そのような使命を掲げていた私でしたが、入社してみたら売り上げがすべての世界でした。いくら頑張っても、お客様第一で動いていた私はどんどん孤立していきます・・・そしていつの間にか「もう辞めてしまいたい」と思うようになっていきました。

あなたも日々の業務に追われ、「なんでこんな仕事しているんだろう」とふと思うことはありませんか。また辞めたいけど、どうしたらいいか分からず悩んでしまってはいませんか。

そういった悩みを抱えているあなたに、私の経験をお話したいと思います。少しでもお役に立てれば幸いです。

目次
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新卒でリフォーム営業を辞めたくなった理由

ノルマ達成に追われる日々

営業なんだし当たり前じゃない?と思われるかもしれませんが、ノルマが本当に厳しい会社でした。私が入った会社は半期毎にノルマがあり、それを6ヶ月で割り、毎月の予算(ノルマ)を立てるといったやり方でした。

1年目は新卒ということでハンデがありましたが、最初の半年は基本の20%、次の半年は基本の80%がノルマとして課せられました。そして2年目からは何年もやっている営業の先輩達と変わらないノルマとなります。

新卒1~2年目にして20年以上もやっている先輩とほぼ同じ成果を期待されてしまうわけです。

しかもチーム制でやっておりチーム予算というのも組まれますので、成績不振だとチーム員の人にも影響してしまうのです。毎月毎月ノルマに追われ、心が疲弊していきました。

残業しても追いつかない仕事量

営業に出向けば、たくさんのことを聞かれますし、頼まれます。受注につながることだと有り難いのですが、ほとんどが関係のないことです。

「ここの部品は今でも交換できるの?」「玄関ポーチが一部沈んじゃってるけどどうして?」

新築時から15年以上経っている物件がほとんどでしたので当然ですが、どの家も大なり小なり問題を抱えているのです。

ベテランの営業マンでしたら即答できることも、新卒の私は一旦事務所に持ち帰って設計担当やチームの先輩に聞いてからの答えになります。同じ商品を売るにも、大変効率が悪いのです。

こうして残業時間がどんどん増えていき、その割には営業成績が伸びていない、という状況になっていきました。

教えてくれる人がいない

あなたの会社では入社時にどのくらい研修をしてもらいましたか。

私の入った会社では、はじめに電話応対など社会人としての基礎訓練を2日間、それから2ヶ月間営業の先輩について回り、お客様とのお話の進め方を聞き、工事中のリフォームを見学するといった内容でした。

初めて営業に行く際には先輩についてきてもらい、フォローをしてもらいました。そして1ヶ月しないうちに先輩のフォローが外れ一人立ちとなりました。

どの会社もこんな感じでデビューさせているんでしょうかね?

研修としてはまあまあ充実しているのかもしれませんが、細かいところまでは教わっていないので、一人立ちしてからも分からないことは無限に出てきました。

でも周りに教えてくれる人はいません。売れる営業マンほど事務所にはいませんからね。結局分からないことが出てくる度に、仕事はストップします。そしてやっと聞ける人が現れても、その人も疲れているので、かなり気を遣いながら教えてもらっていました。

男社会での孤独な戦い

思いがけず苦労したのが、関わる人ほぼ全員が男性だったということです。これまで女子が多い世界で生きてきた私(もちろん女です)にとって、慣れない環境でした。

女性の営業マンは事務所に数人いましたが、設計のお偉いさんも工事担当の人も全員男です。何か注意される際にすごく怒られているように感じたり、意思の疎通をはかるのにとても苦労しました。

もし女性が全体の3〜4割でもいたら、仕事のしやすさが全然違ったのでは?と思います。

最終的に体調を崩す

毎月の残業時間は短くて40時間、決算期など繁忙期だと80時間でした。朝は早いと8時から、夜は遅いと11時くらいまで事務所に残ります。

営業なので車や電車に乗っており、休める時間も多いのですが、さすがに疲弊していきました。

しかも恐ろしいことに疲れすぎていると、疲れているということにさえ気づけなくなるのです!!こういった経験は社会人になるまでありませんでした。過労死って人ごとじゃありませんね。

辞める前の最後の方は、肌荒れがひどく病院に通いづめでした。

新卒2年4ヶ月でリフォーム営業を辞めてアパレル会社へ転職した理由

1年目で辞めたかったですが「ボーナスを貰いたい」という理由から踏みとどまり、3年目に転職を決断しました。私がアパレル会社へ転職した理由は下記の3点です。

リフォーム営業と違い、接客時間が短い

リフォームの営業の場合、どんなに短くても初訪問から受注まで2週間はかかります。そして長い場合は3ヶ月かかったお客様もいました。

アパレルであれば、そういったことは起こりませんよね。今日来たお客様に対して精一杯接客をして、商品を買っていただく。毎日の充実感が違うと思いました。

ノルマや残業がほとんどない

転職先のアパレル会社は先払い残業代が含まれていました。逆にいうと会社としてはそれ以上の残業代を払いたくないのです。

面接時に話を聞くと残業は多くても月に2時間程度とのこと。

またノルマも特にないとのことで、プレッシャーを感じたり、仲間の販売員とお客様を奪い合うこともなく平和に仕事ができそうだと思いました。

女社会に戻りたい

新卒3年目で選択肢はたくさんありましたが、男社会に疲れて切っていた私は、リフォーム・住宅関係とは全く違う分野にしようと決めていました。

婦人服メインのアパレル会社ですと女性が9割以上を占めるため、そこに的をしぼりました。

【補足】転職後の正直な感想

転職して良かったことは【体調が回復した】ということです。

面接で言われた通り、残業はほとんどありませんでした。あのままリフォーム営業を続けていたら、本当に大変なことになっていたと思います。想像するのも怖いくらいです…

また同性・同年代の人と働くことで笑うことも増えたと思います。意思疎通の段階でつまづくこともなく、コミュニケーションが取りやすやったです。

悪かったことは、年収が下がったことですかね。リフォーム営業は辛かったですが、成果給が良かったり、残業しても残業代がきちんとでていました。(残業時の時給は1,800円くらい)

新卒でリフォーム営業を辞めてOKな人、NGな人

リフォーム営業を辞めてしまいたいと思う理由は様々だと思いますが、感情任せで辞めてしまうのはもったいないと思います。

転職時には必ず前職を辞めた理由を聞かれます。辞めるメリット、続けるメリットをしっかり考えた上で決断を出すべきですよね。

ブラック企業ならまだしも、適切なお給料をもらえている人の場合はなおさらです。冷静な判断が必要ですよね。

辞めてはいけない人

  • リフォーム営業での職務経験が半年未満の人
  • お給料には満足している人
  • 体力的には疲弊していない人

上記に該当される方はもう少しタイミングを待つことをおすすめします。

まず入社してからの期間ですが、アルバイトでも仕事に慣れるのには2〜3ヶ月かかったと思いますので、社会人1年目でしたら少なくとも半年は必要と考えます。始まったばかりは知らないことの連続でストレスも多いですが、時間が解決してくれます。

またお給料の点でいうと、しっかり残業代や手当を払ってもらえている場合、転職先では給料が下がってしまう可能性が高いです。私の同期でもお金をモチベーションに頑張り続けている人もたくさんいました。

この時代にしっかりと従業員にお金を払ってくれる会社は貴重かもしれません。

また体力面ですが、休日を楽しめるくらい体力に余裕のある人は、もう少し続けることをおすすめします。きっと毎日の激務をこなすうちに慣れてきて、上司やお客様に怒られることも少なくなるでしょう。

そうすれば人間関係においてのストレスも軽減されていき、仕事をすることが今よりずっと楽になると思います。

辞めていい人

  • 休日も含め、毎日が楽しくない人
  • 体に不調が出てきた人
  • お給料よりも自由時間がほしい人
  • 真剣にやりたいことができた人

上記に当てはまる人は「退職する」ということに真面目に向き合った方がよろしいかと思います。

ます上の2項ですが、精神や体調に障害をきたしてしまっては今後の人生にとって非常にマイナスです。仕事をしていると責任感がでてきて、相当な無理をしてしまうことがあると思います。その変化に気づけるといいのですが、気づかずに無理を続けてしまう人もいます。

自分を破壊してまでやるべき仕事なんてないですよね。そうなる前に手を打つことも大事だと思います。

またお給料よりも自由時間がほしい、プライベートを充実させたい人は、社風が合っていない可能性があります。あなたがノルマを達成できる能力があると分かれば、会社は「もっともっと稼いでこい、給料ははずむから」といった対応をしてくると思います。

そういった会社との考え方のズレは今後ストレスになるかもしれません。社風はなかなか変わるものではないので…

もし真剣にやりたいことができ、リフォーム営業に力を注げていないのなら、時間の浪費をしてしまっているかもしれません。新卒で入社した場合は特に辞めるのには勇気がいりますが、自分の人生ですからきっと上司や先輩方も理解してくれると思います。

リフォーム営業からのおすすめ転職先

別会社のリフォーム営業

私が転職を考えていた時、別会社のリフォーム営業に転職した人の話を人づてにですが聞きました。別会社ではノルマが低く、50万円以下の小規模工事でも褒めてもらえるとのことで、転職した人は別人になったようにいきいきしていた、という話でした。

もしリフォーム営業自体は好きという人は職種は変えず会社を変えてみるといいかもしれません。転職先でもこれまでの経験を活かせるというのは嬉しいですよね。

接客業

経験を活かすには接客業はぴったりですね。毎日のように初めて会うお客様に営業をしてきたあなたは、どんな人にも臆さずお話ができるのではないでしょうか。

また接客業にはクレーム対応がつきものですが、これまでもたくさん経験してきたと思います。誰にでもできることではないですから、自信を持って面接時にアピールできますね。

もともと人と話すことが好きで営業職を選んだのでしたら、コミュニケーションがメインの接客業へは無理なく適応できると思います。私の経験からもおすすめです。

IT系の会社の営業

業界はまるっきり違いますが、若いうちに別分野に挑戦するのも良いと思います。特にIT業界はこれからも成長が期待できる分野ですよね。IT業界でも営業職は必要なポジションです。

システムエンジニアとクライアントを繋げる仕事は、工事・設計担当とお客様を繋げることと似ています。

別分野へ飛び込むことは、年齢を重ねるごとに億劫になってしまうものだと思います。若さというアドバンテージをぜひ活かしてくださいね。

新卒でリフォーム営業から転職するときのポイント

辞めたい、と思ったら一度上司に相談する

会社にもよると思いますが、退職率を上げたくない会社の場合、辞めさせまいと良い条件を提示してくることがあります。私の場合は、営業アシスタントになるか、地元の近くへの営業所へ転勤するか、という提案を受けました。

まさかそんな提案をしてもらえるなんて思っていませんでしたし、もう辞める決意を固めていたのでお断りし、そのまま退職しましたが、会社には会社の都合があるんだなと思いました。

辞める際は少し早めに上司に相談し、反応をみた上で、退職願を書くと良いと思います。

引き継ぎ期間を2週間はとれるようにする

打ち合わせ中のお客様や工事がまた済んでいないお客様を抱えている場合、引き継ぐにも時間が必要になります。その上、仕事を引き継いでもらう相手は上司や先輩になりますので、相手の都合に合わせながらになるでしょう。

体調やメンタルで限界がきている際は別ですが、なるべく退職日はゆとりをもって、有給なども消化できるように調整できると良いと思います。

できれば退職日から1ヶ月以内で転職する

もちろん仕事をしながらの転職活動は簡単なことではありません。履歴書を書くにも時間がかかりますし、面接日を設定するにも会社を休んだり調整が大変でした。

私のおすすめはまず転職エージェントに登録し、条件にあった会社を探してもらいながら、自分でも希望の会社を探していくことです。

そして退職日まで内定がもらえなかった場合も落胆せず、積極的に転職活動を頑張りましょう。退職日から何ヶ月も経ってしまうと、人事担当はその間何をしていたか聞いてきます。その時に返答に困ってしまわないように、スピード感をもつことが大切だと思います。

まとめ

もしあなたが今辞めるかどうか悩んでいるのでしたら、転職した場合の未来を一度イメージしてみませんか。周りはあれこれ言ってくると思いますが、あなたの置かれた状況をすべて理解している訳ではないと思います。

周りに流されず、一度しっかり時間をとって自分の気持ちに向き合ってみましょう。

リフォーム営業を辞めてから数年が経ちましたが、私は後悔はしていません。もしあのまま続けていたとしたら、きっと体を崩していたと思いますし、営業職の経験を活かす転職もできたので良い判断だったと思います。

私の経験が少しでもあなたの参考になれば幸いです。たくさん悩むと思いますが、最良の決断が導けるようお祈りしております。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし今の仕事に不満があるなら、ミイダスを使い転職できるかを確かめてください。

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