「誰かにおもてなしを提供したい。」そう考えてホテル業界を志願した方は多いのではないでしょうか。誰かを喜ばせるって魅力的ですよね。私自身も「おもてなしをしたい」と思いホテル業への道を目指しました。
そのホテルの中でもコンシェルジュはよりお客様の滞在に寄り添い、ホテルの顔になる存在だ思います。
私は大学卒業後ホテルで約八か月コンシェルジュとして勤め、その後不動産営業職を経験後、地元Uターンで生産管理(製造業)に現在まで勤務し、接客業と畑違いの職業にも就かせてもらいました。
もしかすると、あなたもかつての私のように「一流のホテルマンを目指したのに続けていける自信がない。」と悩んでいませんか?
この記事を見ているあなたは、おそらく転職すべきか否か悩んでいるのでしょう。そんなあなたに、私の転職経験が少しでも参考になれば嬉しいです。
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新卒でホテルを辞めたくなった理由
海外ホテルインターンシップを経て、大学卒業後は憧れのリゾートホテルでフロントを!と意気込み、離島にある海近くのホテルに惹かれそのままコンシェルジュになりました。
しかし、実際に離島ホテルのコンシェルジュになってみるとお客様と上司たちの板挟みになりながら、業務内容をこなし場合によってはクレーム対応や理不尽なやりとりに涙を流すことも少なくありませんでした…
先輩と上司の板ばさみ
憧れていたホテルの仕事には、私の予期せぬ問題がありました。どんな職場でも目上の人の存在がありますよね。それがまさに私にとって「トラブルメーカー」そのものでした。
新卒で採用された私は年の近い先輩や上司からも一目置いてもらえて、意見の対立も目の当たりにすることが頻繁でした。現場にでている先輩と事務所で指示を出す上司との間に立って言動をするのはストレス極まりないですよね。
その状況でお客様とのコミュニケーションも図るのは精神的に追いつめられるものがありました。そのせいでミスを重ねて、お客様の予約を取り漏れてしまうことも。自分の立ち位置に悩む毎日で疲れ果てていました。
不規則なシフト勤務
基本的には、研修期間中に残業はありませんでした。しかし勤務時間帯はバラバラです。
早朝、昼出、朝晩、夜勤の出勤時間でホテルは稼働していますよね。正直家庭を築いても長続きしていない人が多い職場だと思います。夜勤もトラブルがあれば翌日のチェックイン時間まで引き延ばして勤務しなければならない職場でした。
こんな状態で休日もままならず、一日寝て過ごすなんて当たり前の生活でした。当時の私にはそれが当たり前で、どこの職場でも社会人は身を粉にして働くもののような概念があったように思います。
仕事中心の生活でプライベートの充実は皆無だったと言っても過言ではありません。私自身も家族との連絡はほとんどしておらず、体調を心配される日常を送っていたなと今では思うほどです。
離島ならではの交通の不便さ
海外ホテルインターンを経験して島の魅力に惹かれ、また日本でも離島を自ら選んで就職した私。最初はすべて会社がいたせりつくせり出迎えてくれて、これからの生活に胸を弾ませていたものの・・・。
とにかくリゾート地にはスーパーなんかなくて、車移動が必須事項。当然車を購入するものの、同僚やアルバイトの足として使われる日も少なくなくて。
仕事でもおススメの食べ物や体験などを聞かれるため休日は極力出かけることを重視していたはずでしたが、それが億劫になることが増えていきました。
また、近隣の移動以外でも離島の為空港を利用して飛行機にて本土へ向かわないと携帯関連や大型ショッピングモールはありません。不便さの心構えが足りずという私自身の後悔も生まれていました。
経済的な不安
離島にきて、一番は経済的不安が付きまといました。給料はあいかわらず低賃金ではありましたが、同僚や先輩上司たちと交流が深まるにつれて交際費もかかってしましますよね。
大学を奨学金で卒業した身分の私からすると、車のローン購入もあわせて毎日ギリギリでお金を使わない生活を考えることもストレスの一因でした。
また、島価格なのか普段よりも商品一つ一つが上乗せ価格になっていて島の特産品以外は若干高額。手当たり次第に、ネットサーフィンで必要なものは揃えようと心がけますが離島の送料価格も上乗せになり落胆はかなり大きかったです。
ホテルの社員食堂も社員割がありますが、毎日通う経済的余裕はなくて働くエネルギーにもつながる体の健康維持は相当苦労したなと思います。
台風などの災害時のクレーム対応
離島のホテルに付きまとうもの、それはよく起こる台風の災害対応です。受け入れ予定のお客様も滞在中のお客様からも待ち合わせを予定していたお客様からもクレームの嵐。
「海の潮風が窓に当たってうるさすぎて寝れない」「対応が遅い」「部屋での待機はいつ終わるの」なんていうのは頻繁におきます。
電話対応のスタッフもフロント待機のスタッフも一斉にどこぞのヘルプや作業に追われその一日は精神面身体面すべてに活力を奪われてしまう。これがシーズンに入るとずっと続いて頭が勝ち割れてしまうのではと不安を煽る忙しさでした。
始めこそは、期待やこれからの生活に向けての意気込みが多くありましたが実際に経験してみると職場環境や経済的精神的身体的な局面で苦労したりして毎日に疲れを感じてしまっていました。
新卒でホテルを辞めて不動産営業職に転職した理由
結局私は、「こんなはずではなかった。」と思い立ちホテル業をやめる決断をしました。正直同じところで同じように働いている私自身の今後のビジョンが全くわかず畑違いの営業職を目指すことにしました。
お客様の立場に寄り添って生活基準をあげるきっかけづくりができるという転職サイトの文句に惹かれ給料面、自身の生活水準のベースアップが魅力的に感じていました。
ホテルインターンでは感じなかった交通の不便さ、住みにくさが日本の離島に存在していて逆にその問題がなくなった状態で仕事をしてみたいと都会の不動産営業を考えてみるようになったのです。
自分が今後もストレスに感じながらホテルマンを続けるよりも環境をかえて自分を知ってみたいと思うのは当然ですよね?
今の自分が今後もここで頑張っているビジョンがないなら踏ん切りつけて、行動するべきだと思いませんか。
前から不動産物件を見るのが好きだった
純粋に、私は引越しをする際に不動産会社にいって物件を見て回るのが大好きでした。もちろん、一人暮らしなので豪勢なアパートやマンションを見ることはありませんでしたが。
私の転職した不動産会社は投資になる賃貸経営の営業職。始めは電話対応から始まり、アポイントを取れば契約につながる交渉ができるというものでした。
早い話、電話対応は基本的に慣れているのでどんな流れで話を進めていくのかを知れば自分でも契約につながるお客様との出会いがあるのではと期待していたように思います。
キャリアウーマンになるなら営業職で成長してみたい
大学の友人で多かったのは不動産営業やコンサルティング系統でした。まさに友人の影響も多く、「キャリアウーマンになるには営業職で力をつけたほうが後々成果をあげられるのではないか。」という思いがありました。
同じ大学で仲の良い友人からは、向き不向きのある仕事だと念押しされることもありましたが「やってみないとわからない」の一言で納得してもらって・・・。
どんな仕事もそうですが、何事も挑戦あるのみだと思い突き進んでいくしかないなと慎重ながらも感じていたのでしょう。
給料が良かった
ホテルに勤めて、一番は経済的な理由で転職を考えました。給料が上がればプライベートも充実して人に対しても余裕ができるのでは・・・と思いますよね。私自身、経済的負担が少なく営業力もつくのはおいしいなと企みました。
ホテルに入社した時の心境と実際に働いてみたあとの心境の変化は誰が見ても一目瞭然。お客様よりも自分自身の生活が脅かされている状態での接客は余裕がなくておもてなしはできたものではありませんでした。
離島ではできなかったお金の節約も、人一倍考えて行動できる余裕ができたのも転職したいと思うタイミングがあったからだと思います。
経済的安定は、精神面身体面も支えることができますよね。負担が大きいほど余裕もなくて悪循環になりがちです。もし、自分のやりたいことがあって悩んでいるならやってみてから悩むことが一番いい方法だと個人的には思っています。
共通して私はやってみて良し悪しを知って今があるので経験してみるとわかるとはこういうことだと感じているところです。
【補足】転職後の正直な感想
私は転職をして新たに自分の得意不得意を知りました。まず、お客様とのコミュニケーションは取れアポイントも入社して一番に獲得でき上司からも驚かれたほどでした。
しかし、契約となるとお客様と話を詰めて納得を得られないということは営業職としては致命的ですよね。ホテルのコミュニケーションスキルは大いに活かせましたが、ニーズに沿う商談をすることになると弱い私。
ホテルから転職して、給料面は安定しプレゼン力と忍耐力をさらに極めることができ人生の中でかなり濃い生活を送ったなとは思います。しかし会社に成果を上げられない、上司からのプレッシャーに押しつぶされるなど、どんどん精神的にダメージを喰らうようになって・・・。
そのまま、一向に前に進まず日々を過ごしてしまい、結局家族に促される形で地元Uターンへと足を進め今の製造業(工場)に勤めています。
しかし、自分のふり幅を大きくすることで転職してから知らなかった自分が多く存在していることに気づきました。今までの経験は今の私を作る糧になっていると感じています。
新卒でホテルを辞めてOKな人、NGな人
あなたは「やりきった。」と言える仕事が一つでもありましたか。辞める前に自分がそう思う出来事をまずは考えてみてください。その経験があなたの今後のビジョンを作ってくれることになるはずです。
まずは辞める前に自問自答して自信をもって次に行動できるかどうかを問いてみましょう。
辞めてはいけない人
- ホテルの仕事が始まって三か月未満の人
- 今後将来のビジョンが明確ではない人
- やりつくしたと思えることがない人
上記の一つでも当てはまる人には今辞める選択をしないことをおススメします。特に三か月未満の経験では研修や職場に慣れ始めたころで仕事内容に対して経験不足となるでしょう。
その中で転職活動を進めても経験が浅く自己アピールも弱い印象になってしまいますし、自ら行動を起して何かをやり遂げた経験なくして次に歩むには今後先々つまずく原因となりやすいです。
今までの仕事でやり切った、なにかを頑張ったなどの経験がない今、転職活動をすべきではないと思います。そういった経験を重ねれば必ず自信もみなぎって次の転職に大きくプラスとなるはず。
上記に該当している方で転職しても長続きしない、ビジョンが明確でないケースを私は見てきました。
あなたが自分に正直にやりつくした、今後のビジョンが明確だというタイミングで転職する選択肢を考えていくことが大切です。
辞めていい人
- 今やり残したことやそこでやってみたいことがない人
- 勤務形態が体に合わない人
- 明確な今後のビジョンがある人
上記に一つでも当てはまる人は、転職を考えてみるタイミングだと思います。やり残したこと、ここでもっと極めたいということが無くなれば新しい環境に飛び込むターニングポイントですよね。
逆にやり切ったということが一つでもあれば転職活動に大いに役立つでしょう。
そして、勤務形態がそもそも体調にそぐわないのであれば相談・辞めることを考えるべきでしょう。なぜなら健康が第一優先です。体に合う日勤のみのシフト相談が取り合ってもらえないのであれば辞める選択をしざるおえません。
今後自分の明確なビジョンがある人は、それに向けて現職の経験を活かしながら歩むことができるはずです。そういう経験をしている私の同期はどんどんキャリアを重ねて昇進しています。
あなたが今辞めるべきか否かで悩む際に冷静になって今後の事や体調の事を優先して考えてみることが肝になると言えるでしょう。
ホテルからのおすすめ転職先
外資系企業
まず、ホテルに勤めると言語力が養われますよね。その言語力を活かして、海外のゲストをもてなしたりトラブル対応したりと経験が培われる機会が多いことも否めません。その経験からホテルよりも給料の安定した外資系企業に転職するのはおススメだと思います。
ちなみに海外への赴任やさらなる言語力の強化も見込めるため、自分の成長につながる転職先になることは間違いないでしょう。
飲食業
飲食業界は宿泊施設とは違って、食事に特化している業界です。しかし、日本のどの飲食業界も接客スキルの高い人材を欲しています。
無愛想で無口な接客では客足が遠のきますし、リピーターも減ってしまうでしょう。ホテルで働いた経験があれば、コミュニケーションスキルも気配りもできる人材というイメージがぬぐえません。転職する際にはかなりポイントが高く面接にも挑めそうですよね。
実際にホテルのレストラン業務から飲食業界に飛び込む同期も少なくありません。違う畑でもやり方はさほど変わらないことも多いため早い段階で馴染めるでしょう。
思い切って海外ホテル
日本のホテル業から転身して、海外ホテルへキャリアアップを目指すのもおススメです。特に、海外では通訳ができる人材の需要が高いです。そして、宿泊施設や交通費などの優遇がある企業も多くあるため環境を変えて転職したい人向けだと思います。
私の友人も海外ホテルで働いて、現地のスタッフに恵まれたようで「帰国の意向はない!」と話しているぐらいです。また、海外での経験があれば今後も仕事の幅が増えることは確信に変わりますよね。
新卒でホテルから転職するときのポイント
退職した後にどうするのかをハッキリさせる
まず、新卒で入社した後に退職をするため改めてあなたが今後どう働いて将来どうなっていたいのかをハッキリさせましょう。
あなた自身がやりたいことしたいことを理解していないと伝えたい人にも何も伝わらないですよね。これからの将来のビジョンを明確にして転職に向けて心構えをしていくことが大切です。
退職の意向を伝える
新卒でホテルを辞めるということは、会社側からしても引き止められる要因です。なぜなのか、どう改善していけば辞めない方向にできるか提案してくるでしょう。
あなた自身の意思が固まっているのであれば、何を言われても答えに悩むことはないですが、上司からの提案を受け止めることも一つの手ではあります。私も、先輩上司に「もったいない」「まだこれからだ」などと言われ退社するまでに三回の面談を行いました。
しかし私の意思を最後は汲んで下さり退職の方向でいつまでという話し合いを進めることができたのです。
私の同期は辞める意向で上司と相談したところ、いい提案を受けたとのことで現在もそこにとどまって、働いています。人それぞれですよね。今後先々後だまりをなくすためにも、円満に退社できることに努めることが肝心だと思います。
上司から怒られる、などそんな不安があるのなら信頼できる仲間や先輩、上司に相談してみましょう。あなたの意思を尊重して受け止めてくれる人がサポートしてくれるはずです。
転職サイトや求人サイトに登録し転職先を見つける
さて、ビジョンが明確になって職場に報告が済んだらまずすることは転職サイトや求人サイトへの登録です。
仕事を辞めた後に転職するタイミングを先延ばしにすればするほど周りへの迷惑や心配をかけてしまいますよね。私が転職した際は「女の転職」「エン転職」「Indeed」に登録しスカウト機能を設定したり、興味分野で求人を実際に探して転職しました。
ちなみに履歴書登録をすればおススメの求人を表示してくれたり、企業側から連絡を頂けたりと便利で比較的スムーズに転職できますよ!
まとめ
今、転職のタイミングかどうかはあなた次第です。今の現場でやり残したことや今後成長したい目標がありますか。以前の私のように「好きな仕事を続ける自信がない」、「辞める理由を模索しているな」と感じていませんか。
まずは、今の現場で頑張った出来事を一つは経験してみてください。そして、経験してみて、「やはり自分の思い描く将来のビジョンに繋がらないな。」というときは転職の選択を考えてもいいと思います。
どんな仕事も責任をもって取り組まなければなりませんが、理不尽なことや納得いかないことも多くあるはずです。でも、最後はあなたが生活の一部になる仕事への結論を決めることになります。
私の経験談があなたにとって良い選択肢になるきっかけになれば幸いです。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし今の仕事に不満があるなら、ミイダスを使い転職できるかを確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業で新卒で転職した先輩の転職先も調べることができます。
(診断時間は約5分です)
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