新卒で物流事務を辞めたい

就職するときに、どんな分野でやっていきたいか、とても悩みませんでしたか?結果が見える形で仕事がしたい、縁の下の力持ちになりたい、いろんなことを考えて物流の仕事を選ばれたと思います。

私も様々な業界を調べましたが、やはり生活に密着したエリアで、やりがいのある仕事がしたい!と思い、物流業界を目指しました。

物流業界での事務職は一見地味に見えますが、業務が滞りなく進むようあれこれ手配しサポートする、決して楽な仕事ではありません。感謝されることも多く、やりがいも感じられることと思います。

でも、好きで選んだ仕事でも迷いは出るもの。そんなあなただから、こちらの記事をご覧になったのではないでしょうか。

この記事では、今の仕事に迷いがあるあなたに、私の転職経験をお話ししますので、少しでもお役に立てれば幸いです。

目次
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新卒で物流事務を辞めたくなった理由

給与

やりたい仕事ができれば、給与なんて関係ない!本当にそう思える人は、どのぐらいいるのでしょうか。私も最初はそう思っていました。

しかし実際に仕事を始めて、生活をしてみると、思ったより金銭面で余裕のない生活に驚いたものです。また働いて少し経つと、同級生で別業界へ行った人の話などが聞こえてきます。

初任給で親にプレゼント、初めて自分で買ったブランド物の時計など、自分の給与ではどうしたって難しいことを簡単にする友人の話を聞くと、もやもやせずにはいられませんでした。

仕事も業界も違うのに、どうしても比較してしまって、自分の給与は周りより低いのではないか?もう少しよく考えてから決めればよかった、などの後悔が出てきてしまいました。

同じ新卒で入ったなら、社内では同じ基準での支給なのも仕方がないと思えます。

でも、だんだんわかってくる同期の仕事の出来・不出来。いつも手際が悪くて手伝ってあげてる同僚と、勤務時間が同じなら給与も同じ。ごめんね、ありがとう、と言われてもボーナスがあるわけじゃなし。明らかに違う業務量でも同じ給与は納得いかないなあ、と思ったものでした。

まだ新卒だから、給与が低いのは仕方ないとの思いもありました。でも先輩との話で、この業界は長年勤めてもなかなか給与があがらない、という話を聞いて、これから長く勤めるのにモチベーションが上がらないな、と思ったのも事実です。

やっぱり給与の高低はやる気に直結すると思うんですよね。

自分が数年、十数年この会社にいると思ったときに、毎日牛丼で済ませていたり、服も靴もなんとなく古びて汚れた感じのものを身に着けているなんて耐えられない、と思いました。

今の給与だと貯金も満足にできない、毎月の給料日前は通帳とにらめっこしながら生活するのにも、ほとほと疲れてしまいました。

お金がすべてではありませんが、先立つものがないと気持ちもすさんできますよね。

勤務時間

入社する前は、社会人になったら、仕事と遊びのメリハリをつけて、めいっぱい楽しみたい!と思っていました。学生の頃よりお金にも余裕が出るだろうし、グルメや旅行を楽しみたいと、わくわくしながら考えていたものです。

そんな考えも、入社して間もなく理想と現実の違いに直面することになりました。今思えば、研修期間はまだ早く帰れていた方です。

配属になってから、あっというまに長い勤務時間になりました。定時であがるってことがあるの?って疑問に思うくらい、残業が続く毎日。入社前は残業代も支給と聞いていたものの、残業がかさむ時期は早めにタイムカードを切らされ、また席について仕事を始めることも。

ものすごく理不尽さを感じましたが、新卒の下っ端には、上司にかけあう勇気はありませんでした。

仕事後の予定があっても、その日の業務次第でそんなものは吹き飛ばされます。何も言われなくても残業をして当たり前な雰囲気だったので、まさか「今日は予定があって、帰ります」なんて、言えるはずもありませんでした。

友人との約束を何度も反故にすることがあり、とてもつらかったです。そのうち、どうせ行けないのだから、平日は予定を入れるのをやめようと思いました。

仕事ばかりの日々でストレスも溜まっていきましたが、自分からそうする状態にしなければいけないことも、とても辛かったです。

通勤にもドアツードアで1時間弱かかるところに住んでいたため、長い勤務時間にくわえて通勤もとてもつらかったです。毎日満員電車に揺られて、会社に着く時には一仕事終えた疲労感。残業を終えて帰って、ただ寝るだけの日々。定時であがれたらやりたいこと、はいつしか想像もしなくなりました。

先輩との人間関係

何となくですが、社会人は学生と違ってグループでつるんだり、いがみあったりしている暇はないと思っていました。みんな自分の仕事をして、自分の目標を達成することに集中する。

それが理想でしたが、会社に入ってしばらくすると、やっぱりそんなことはないんだなと実感しました。

よく声をかけてくれ、仕事の面倒見もよい先輩がいて、とても頼りにしていました。フランクな話もできる先輩で、最初の頃から新卒の私に助け船を出してくれる貴重な存在でした。

だんだん仕事の幅が広がるにつれて、その先輩以外とも話す機会が多くなっていきました。仲良い同僚や先輩もだんだん増えてきて、人間関係もできてきたなと思っていた矢先です。

先輩が少し自分に冷たくなったような気がしたのはその頃です。自分としてはその先輩をないがしろにしたつもりはないのですが、今思うと、先輩の同期と話したりすると特に機嫌が悪くなるようでした。

先輩がまさかそんなことで機嫌を損ねるとは思ってなかったので、先輩の様子がおかしいな、自分が何か悪いことをしたかもしれない、と思い悩むことが増えました。

せっかく全体的な人間関係はできあがってきていたのに、一人の先輩とうまくやれないことがこんなにも悩みの種になるとは思いもしませんでした。

新卒で物流事務を辞めてITベンチャー営業職に転職した理由

第二新卒として採用の道がある

転職を考え始めた時に、一番ぶつかった壁が「少なくとも3年は働かないと」という意見でした。誰に言われたわけでもないのですが、ネットで検索したりするといつも目にします。

自分としても、中途半端な気持ちで就活したつもりはありませんでしたし、すぐ辞めるやる気のないやつと思われるのも嫌でした。

そんな中、第二新卒という採用のくくりがあることを知りました。新卒で就職した自分なら、当てはまるということも。転職ではあるけれど、ほぼ新卒と同じように扱ってもらえる、研修もあるし同期もいる。という部分がとても魅力的に映りました。

多分この採用枠がなかったら、転職はしてなかったように思います。それだけ、3年は働かないとという意見は自分にとって強い圧力がありました。

今では転職して本当によかったと思っていますが、転職するかどうか迷っている状態では、3年は我慢という言葉が呪いのように聞こえました。

業界の色の違い

業界ごとの色がかなり違うというのは、就職活動中ではあまり実感できていませんでした。いざ卒業し、同級生が違う業界に行くと、いろんな話が聞こえてきます。物流業界は古いだけあって、年配の人も多いし考え方も古いんだな、と感じてきました。

IT方面に行った同級生からは、割と自由な社風だとか、設備が新しいとか、福利厚生が充実しているという話を聞きました。大学での専攻が全く違う方面だったこともあり、全然考えていなかったIT業界ですが、同級生も行っているし、意外と自分も行けるのかもしれない?と思ったことを覚えています。

何事も調べてみないとわからないな、と思ったものでした。

ベンチャーは経験不問、やる気重視

私が転職したベンチャー企業に限らず、募集があったベンチャーはほぼ経験不問とあったように記憶しています。第二新卒募集だからなのかもしれませんが、新卒で入った会社がイメージと違った人へ、というメッセージもあって自分にぴったりだと思うようになりました。

事務職にいた私が営業になれるのか、という迷いもありましたが、研修もあること、必要なことは入社してから学べるということもあり、思い切って業種も職種も変えることになりました。

転職してみて、もちろん仕事はきついときもありますが、自分には合っているなと感じました。毎日定時という訳にはいきませんが、残業の日、早く帰る日を自分で調整して決められますし、誰かの圧力を感じて帰れないということもありません。

事務から営業に転換したこともあり、前職よりは満足いく給与を頂いています。業種、職種の変更も、第二新卒でなければ難しかっただろうな、と今では思います。物流事務を3年続けていたら、転職はもっと困難なものになっていたかもしれません。

新卒で物流事務を辞めてOKな人、NGな人

今のあなたは十分に悩んでいるかもしれませんが、もう一度、転職しようと決める前に、今の会社でのキャリア、経験を捨てることに後悔がないか、振り返ってみてください。

辞めてはいけない人

  • 入社(配属)してから1カ月経ってない人
  • 仕事自体は好きなのに人間関係で辞めようか悩んでいる人
  • 教わった業務がまだ一通りできるようになっていない人

自分がこのような条件に該当しないか、一度振り返ってみてはどうでしょうか。1カ月未満のように就業期間が短ければ、職場の良い部分、悪い部分もまだ見えているところは少ないでしょう。

最初は不慣れなところもあり、どうしても悪目立ちする部分に目が行きがちです。落ち着いて仕事ができるようになったら、居心地がよくなっているかもしれません。

仕事が好きということは、その仕事に従事する何よりの理由です。人は入れ替わりもあり、変わる可能性がありますが、転職で同じくらい好きな仕事に出会えるかは未知数です。

明確に今の仕事が好き!と言える人は、もう少しキャリアを積んでから考えても、遅くはないと思います。まだどの仕事も一人ではできない…という人も、同じ理由でもう少し時間が経ってから転職を考えてもよいでしょう。

辞めていい人

  • 他にやりたい仕事が明確になっている人
  • 業務の遂行自体が苦痛で仕方ない人ト
  • 休日まで職場のことが頭から離れず、ストレスを感じている人

今の仕事がイヤで辞めたいというよりは、次にやりたい仕事がある、前向きなほうが転職しやすい状態だと言えます。面接でも、転職の動機を話しやすいことでしょう。

社会に出て見聞を広げた結果、より相性の良さそうな仕事にめぐりあえる、ということは珍しいことではありません。自信をもって、新しい環境に飛び込んでみましょう。

また、現状の仕事ないし職場から過度なストレスを受けていると感じられる人は、一旦その場から離れてみることも大事なステップです。

休息が少なく、プライベートについて考えることすら妨げられる状態では、ベストな仕事もできませんし、正常な判断もしにくくなっていることでしょう。またこのような状態に陥る人は、概して真面目過ぎる方が多いと思います。

今の職場への責任を過度に感じていませんか?まずは自分が居心地よく仕事をできることが大事です。勇気を出して、転職へのステップを踏み出してもいいのではないでしょうか。

物流事務からのおすすめ転職先

IT営業

こちらは、私が実際に物流事務から転職した職種です。結論から言うと、給与はあがり、平日の自由時間は増え、業務の内容は自分に合ったものとなり、とてもいい転職ができました。

人と話すのが好き、コミュニケーションや交渉事にストレスを感じずにできるなど、適正はあるかと思いますが、事務職でストレスを感じている方にはチャレンジできる職業の一つかと思います。

経理事務

物流事務で同期だった同僚が実際に転職していった職種です。経理という新しい側面はあり、学ぶことは多いものの、物流事務よりも目に見える形でスキルがついていくのが良いという話を聞きました。

事務作業が苦痛でない方は、こういった職種も選択肢に入れても良いでしょう。経理ならどこの会社でも存在しますし、簿記などの資格の勉強ができる機会も得られて、キャリアアップに役立つ可能性もありますね。

金融事務

職種としては狭き門のイメージがありますが、金融業界は他の業界より比べると給与や福利厚生などが充実していることが多いです。

その分、新しいことを覚えたり、資格の勉強をする必要は必ず出てきますが、若いうちに身に着けておくと後のキャリアに有効に働くこともあります。

仕事しながら勉強するのも体力がいりますので、方向転換できるうちに飛び込んでチャレンジしたい業界の1つかもしれません。

新卒で物流事務から転職するときのポイント

転職したいかも?と思ったら

今の仕事から離れたいと思ったら、周りに話したくなるものですよね。でも、安易に人に転職したいなどの話をすることは一旦思いとどまりましょう。

特に、職場の人には要注意。愚痴として、仕事辞めたいなどと話すことはあっても、具体的な行動の話はNG。まずは転職サイトを複数登録し、条件などを検索しながら、新天地を探しましょう。

できる限り、今の職場に退職を告げるときには転職先が決まっていることが理想です。転職活動も短くても1カ月はかかりますし、現在の職場にも退職を告げてから実際に辞めるまでは時間がかかります。

焦らずに、まずは転職先を探しましょう。

運よく書類選考が通り、面接まで進んだ時は、在職中である旨を告げ、面接の時間を考慮してもらいましょう。経験からですが、在職中であれば面接を定時後に設定してくれました。

現職で有休がとりやすいならば、有休を使って面接に挑んでも構いません。

仕事の探し方

今の時代は、ネットでいくらでも仕事探しができますよね。転職サイトに登録し、自分から募集を探しても良いし、スカウトを待つこともできます。

また、転職サイトに登録していると、転職エージェントから声がかかったことのある人もいるのではないでしょうか。転職エージェントは、転職サイトでは非公開な求人もあり、エージェントが候補者の適正やキャリアを見定め、合う職種を紹介してくれます。

求職者は無料で利用できるので、機会があればエージェントに登録してみてもよいでしょう。転職完了までの力強い味方になってくれるはずです。

いざ!退職

晴れて転職先が決まったら、いよいよ今の職場に転職の旨を告げなければなりません。まずは周囲よりも先に上司へ報告しましょう。

「お忙しいところ恐縮ですが、お話したいことがあります」と伝えれば、どこかで時間を取って話を聞いてくれます。初めて転職する人は、上司に怒られるのでは、何を言われるのだろうと緊張するかもしれませんが、意外にあっさり受け入れられるものです。

有休を消化し、退職日を決め、それまでは今まで通り働き、周囲に退職の挨拶をしながら過ごしましょう。

まとめ

転職を迷っているあなたは、こちらの記事を読んで少しでも具体的な行動が想像できたのではないでしょうか。

仕事を辞めるということは、ネガティブな印象を受けがちですが、大事な自分の人生を充実させるために必要なこともあります。周囲の声に惑わされず、自分が現在の仕事に感じること、転職したらどうしたいかなど、主観を大切に考えてください。

一口に転職と言っても、募集職種や気になった企業がどのようなものかを調べたり、自分の履歴書を整えたりと、やることは多くあります。やみくもに今の仕事を離れるだけではなく、次の就職先で理想的な仕事をするためにも、良く考えて転職を決断してください。

まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?

もし今の仕事に不満があるなら、ミイダスを使い転職できるかを確かめてください。

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