今この記事を開いたあなたは少なからず銀行への不満や将来への不安を感じていると思います。わかります。私も新卒1年目に私が銀行に就職してから4ヶ月で近い将来銀行を辞める!と確信しました。
銀行への内定が決まった時は、
- 将来が安定
- 親の反応良い
- 給料が高い
- 世間体が良
- 自己成長につながりそう
など、大きな希望を抱いて入社を決めた方も多いのではないでしょうか。
実際に私もそうでした。とりあえず銀行にいれば給料も30才すぎには1,000万円くらいもらえて、なんならモテるかなあとも思っていました。(笑)
でもそんな私がなぜ入社4ヶ月で辞めたくなったのか。それは様々な理由がありますが、私が感じた銀行を辞めようと思った理由を紹介します。
今悩んでいるあなたの今後に役立てば幸いです。
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新卒で都市銀行の総合職を辞めたくなった理由
ミスは許されないという圧力
銀行はお金を扱っているので、常にピリピリしています。また、様々な契約書や振替伝票などの重要書類を常に扱っており、1つのミスも許されません。
かつスピード感も求められるので、雰囲気がとにかく悪いです。
銀行で長年働いている人は自分自身がミスが許されない環境で仕事をしてきたので、あまり違和感を抱きませんが、希望を持って入社してきた新入社員にはとても厳しい環境です。
実際に私が入社した支店は、朝から支店長が誰かに怒鳴っていてすごく雰囲気が悪くて、1日中ピリピリしていてすごく働きづらい環境でした。
同期の中には入社1年で痩せすぎてスーツのサイズが合わなくなる人がいっぱいいました(笑)
将来が見えない
銀行はそれなりに高給であるイメージをもって入社した人にありがちです。バブル世代と言われる人達が入社したころは景気も良く、銀行はとても給与が良くエリートサラリーマンがいるという時代もありました。
しかし、今は違います。2016年1月に実施されたマイナス金利政策により、各銀行とも業績は悪化しており、今までのような高い給与がもらえるという環境ではなくなってかています。
銀行は今やAIに代替されて、なくなってしまう仕事とすら言われていますそんな将来への不安もあり、私の場合は3年目以内に半分以上の同期が会社を去っていました。
やりがいどころかお客さんへ押し売りしないといけない
銀行は従来収益の軸であった融資で収益を上げる事が出来なくなり、保険や投資信託やカードローンやクレジットカードなど様々な手数料をビジネスに手を広げています。
実際私がいた銀行でもこれらに対する目標が張られ、重視されている傾向にありました。これらの商品を必要ではないお客さんにこれらを勧める仕事でメンタルを削られている人もいるのはないでしょうか。
自分が良いと思っていない商品を勧めなくてはいけない、時には多少強引に押し売りをしてでも目標を達成ないといけないというジレンマを抱えていたという人も多いと思います。
私は、お客さんのためにならない商品を勧めていることがストレスで、どんどんやる気を失ってしまいました。
給料が安い
一緒に働いている上司の給料も働いているとわかるのですが、給与平均額以上ではあるものの、とても高給はいえず、当初の30才すぎで1,000万到達というものとは程遠い水準でした。
入社後に知った事ですが、私の勤めていた銀行では1,000万円を超えるのは支店長クラスだけで、ほんのごく一部だと知りました。
みなさんの勤めている全ての銀行がそうとは限りませんが、当初想定していた額とのギャップが多かった方も多いのではないでしょうか。
実際に私は他の業界に就職した大学の同期よりボーナス額が低く、がっかりしています。特に小売業に進んだ同期と3年目時点で同水準だったことには衝撃を受けました。
割に合わない
先ほどから申し上げているように、ミスが許されない環境でかつ給料も安いということで非常に多くのストレスを感じながら働いていました。
更に、銀行はスタートアップ企業の融資から大企業融資まで幅広く行なっているため、かなり忙しい環境にあります。私が働いている時は昼休みを取れることはほとんどなく、取れたとしても15時以降、ひどい時は17時以降にとっていたこともありました。
支店の雰囲気や環境にもよると思いますが、そこまでストレスのかかった状態で休みなく働いていると銀行に入行した時の希望というのはなくなってしまいました。
資格勉強に追われる
今この記事を読んでいる方の中には資格勉強のあいまの休憩時間という方もいるのではないでしょうか。1年目は資格勉強にかなりの時間をとられますよね。
銀行に入行すると、証券外務員や銀行業務検定、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士、内部管理責任者、住宅ローンアドバイザーなどあげればキリがないほど資格を取る必要があります。
特に1年目は仕事がまだ忙しくないうちにとか、将来どうせ必要になるからと言った理由で取ることを推奨され土日の大半は資格の勉強をしていました。
実際に私は1年目で11個の資格を取得しました。なかには比較的時間をかけずに取得可能なものもありますが、上からの資格をとるようにという圧力もあったので確実に合格出来るほどに勉強していました。
そうなると自動的に土日を休息や友人と遊ぶ時間に充てることが出来ません。
新卒で銀行を辞めずに4年目で大学職員へ転職した理由
そんなことを考えながら私は銀行に3年勤めたのちに退職しました。入行して4ヵ月でやめたいと思っていた私ですが、4年目まで我慢しました。その理由は以下の2点です。
- やりたい仕事が見えてなかった
- 転職市場での市場価値が低かったから
実際、銀行に勤めていて、毎日ストレスを抱えながら働いていました。やりがいを感じる事もなく、お金を稼ぐためだけに銀行へ行っていました。
それでも、辞めた後のことを考えると、1年目で退職するのはあまりリスキーと判断し、辞めるのを踏みとどまりました。辞めれるものなら辞めたかったのが本音ですけどね。
そして、上記2点が解消された4年目に実際に転職をしました。
- 実際に満足のいく転職先に出会えた
- 辞めても悔いがないと思えるくらいしっかり考えた
銀行に勤めながらキャリアについて悩んだことがきっかけで、大学のキャリアセンターにて学生支援の仕事と結びつきました。転職した今では後悔は一切ありません。
お金を稼ぐためだけに銀行へ行く日々から脱却したいという気持ちが消えなかったから実現できたことだと思っています。
今、振り返ると、「辞めても後悔しない」と思えたタイミングこそが辞め時なのかもしれませんね。
新卒で銀行を辞めはいけない人
と、ここまで銀行で抱えていた不満を書きましたが、実はそれでも銀行を辞めるべきではない人もいます。
銀行に入行してから1年目以内の人
銀行に入行して間もなく、様々な不満を持っていて、今すぐにでも退職しようと思っているあなた。少し冷静になって考えてみてください。
あなたが今退職する事は簡単です。しかし今あなたがここでやめてしまったら残るものはなんでしょうか。1年以内に銀行を退職したという経歴だけです。
1年以内であなたが頑張って何らかのスキルを身に付けたとアピールしたとしても、1年以内の転職というのはスキルを評価してもらえることはありません。むしろ1年以内に辞めてしまったという事実はあなたの今後にマイナスの影響をもたらします。
最低でも2年、欲を言えば3年は継続する事が望ましいです。
では銀行を辞めたいという意識を持っていても、辞める前に銀行で得られるものを得ようという意識を持って踏みとどまる事も1つの手ではないでしょうか
安定志向が強い人
給与が想定より安いと先ほど言いましたが、それでも世間の平均より高いことは間違いありません。
多少強いストレスを抱えても、やりがいを感じなくても、将来性を捨ててでも安定した給与を確保したいという方は銀行を辞めるべきではありません。
辞めたいという意思を持って転職活動を始めても、今の給与水準以上の給与を確保している求人が多いかというとそうではありません。銀行員は特別なスキルを身に付けているわけではないので、転職市場ですぐに評価されるというのはようではありません。
とにかく何を捨ててでも安定が第一だという方は銀行の安定性という事を改めて客観的に考えてみてもよいかもしれません。
銀行からのおすすめ転職先
では銀行員を退職した後の就職先としてどのような就職先が多いのでしょうか。
保険の営業
この仕事のオファーは銀行員からの転職となるととてもよく来ます。なぜなら銀行に入行するとファイナンシャルプランナーをはじめとして損害保険や生命保険に関する資格を多く取得します。
また銀行業務の中で個人の富裕層を担当していると保険の販売をする機会は多くあります。そのため、保険業界というのは銀区からの転職のハードルは低く、転職する人も多いです。
クレジットカード会社
これも同じ理由で銀行に入行すると幅広い金融知識を学びます。この知識や銀行での営業経験を活かして転職する人も多くいます。
事務職
銀行を若手の段階でやめてしまった人の大半はスキルが身についておりません。また、銀行ではかなりのプレッシャーの中業務に励んでいたことから解放されたいという想いから事務職に転職する人が多いです。
これらの方は銀行で得た知識を活かしているケースは少ないです。そして女性に多いイメージがあります。
銀行員から転職する時のポイント
銀行員を辞め、転職する事を決意してやるべきことはなにか。
転職エージェントに登録する
まずは情報収集です。どのような求人があるかを知り、次の転職先候補を知る事が出来ます。そして転職エージェントに登録しておくとオファーをもらう事が出来ます。
これは何かというとあなたの出身大学や就職経験などを見て、企業側から年収や採用条件を提示される事です。これを受ける事であなたの今の転職市場での立ち位置を知ることが出来ます。
また、こうする事でやみくもに求人情報を探すよりも効率よく自分に合った求人を探すことが出来ます。
また、エージェントは職務経歴書や履歴書の添削までしてくれるので利用しない手はないですね。
退職後のビジョンを明確にする
銀行への熱が冷めて、ストレスを貯めて辞めたいばかりが先行しすぎてしまい、転職活動がおろそかになり、現状からの現実逃避をするかのように次の仕事を適当に決めてしまうことがないようにしましょう。
あなたが仮にいま1年目で仕事辞めた場合60歳まで働くと仮定したときに残り37年の社会人生活が残っています。
では何をすべきか。退職後の準備をしてください。私の場合は経験面・資格面で少しでもアピールできるようにしました。
[box05 title=”経験面”]
- 法人融資だけでなく、様々な規模の営業を行う
- 保険・投信など自らの担当分野も勉強する
[/box05]
[box05 title=”資格面”]
- TOEIC取得
- MOS取得
- 基本情報技術者取得
[/box05]
これはあくまで私の一例ですが、次に自分がなんの仕事をしたいか、どんな点をアピールしていきたいか、これをしっかり考える事が大切です。転職活動がうまくいくかどうかという点においてこれはかなり大切になってきます。
直接的に役に立たない資格や経験であっても若手の段階での転職ではポテンシャルを求められていて、常に努力をし続けられるという証拠にもなります。
なので、自らを高めておくことというのは必ず将来に役立ちますので、辞めたいけど何をしてよいかわからないという方はまずは資格取得を第一歩として始めるのもよいと思います。
…ところで、世間が見る銀行員の評価は?
- 地頭が良い
- 正確性がある
- 勤勉
- 精神面で強い
- 数字に強い
銀行ではスキルはつかないと再三言ってきましたが、銀行員の世間の評価というのは意外と悪くはありません。あなたが今の銀行に入行するときそれなりの倍率を潜り抜けて内定を得ましたよね。
それは数年たって、退職をしても同じです。銀行に入行する事が出来るのはそれなりに何かに秀でていて評価されてきた人なのです。そこに自信を持って転職活動に励んでください。
まとめ
- 銀行を辞めたくなっても勢いで早期にやめてはダメ
- 次になんの仕事に就きたいかイメージをして、しっかり準備をする
- 銀行に入行できた人というだけで一定の評価はされる
銀行を辞めても未来は明るいです。しっかりあなたが輝きながら働ける場所は必ずあります。健闘を祈ります。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし今の仕事に不満があるなら、ミイダスを使い転職できるかを確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業で新卒で転職した先輩の転職先も調べることができます。
(診断時間は約5分です)
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